脳神経外科学 脊髄・脊椎
脊髄腫瘍
硬膜外腫瘍:神経鞘腫
硬膜内髄外腫瘍:神経鞘腫、髄膜腫
硬膜内髄内腫瘍:星細胞腫、上衣腫、血管芽腫、海綿状血管腫
に分かれる
検査
MRI:空洞症の有無、造影の有無を確認
CT:骨の変化
血管撮影:濃染の有無
ミエログラフィー:腫瘍性病変には使いにくい
空洞あり→上衣腫、星細胞腫、血管芽腫
空洞なし→染まり方で鑑別→均一なら髄膜腫、神経鞘腫
不均一なら海綿状血管腫
各論
神経鞘腫
空洞ない、境界明瞭
後根由来の感覚障害を起こしやすい
上衣腫
空洞形成、境界明瞭
比較的症状軽い
海綿状血管腫
空洞なし、境界明瞭
時間経過に伴い症状出現
星細胞腫
空洞形成、境界不明瞭
症状重い
治療
髄外病変:全摘を目指す
髄内病変:全摘、部分摘出、放射線化学療法
星細胞腫は悪性のものが多く、境界も不明瞭なので全摘困難
手術アプローチ:硬膜内髄内腫瘍に関しては前角の運動神経障害を避けるため後正中裂からアクセスする
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