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私たちは平等ではありません

世の中DE&Iという言葉が浸透してきていますが、まだまだ理解と言うまでには行っておりません。D(Diversity 多様性)、E(Equity 公平性)、I(Inclusion 包含性)という事で、個人個人が他者を認め、互いに最大限に能力を発揮し輝けるような環境づくりをしていくというような内容なんですが、この考え方が少しずれてしまっているようで、何がズレてしまっているのかと言いますと、


公平と平等が混同してしまっているような気がします。



この公平と平等が混同してしまっているというのは、結構な問題で、日本だけの問題ではないと思うのですが、特に大きな勘違いになっているのは、「皆、同じでなければならない」という平等性を訴えてしまっていることになります。これって本当に多く見られていて、なんでこういうことになるのかというと、やっぱり、


言葉の意味というのを理解していないという結果に他なりません。


ちょっとわかりにくいと言えば分かりにくいのですが、公平と平等というのは似ているようで、全く意味が違うんです。例で話した方が良いと思うので、ハサミを例にとってお話しいたします。
紙を切る作業のため全作業員に同じハサミを支給する。これが平等になります。しかしそのハサミがすべて右利き用であった場合、


左利きの人だけが苦労を強いられることになるわけです。



ですので、左利きの人には、左利き用のハサミを支給することが必要になるわけです。利き手に応じたハサミを個別に支給する対策を考える必要性がある訳で、このような対策をしていくことというのが、公平性と言われているものです。
ここで私たちが考えていかなければいけないのは、


世の中が全て平等というのはあり得ないという事になるわけです。



基本的には皆が同じではなく、皆がそれぞれに違う個性を持っているという事になります。その違った個性の中で、どのように公平性が保たれるのか、その為に何をしなければいけないのか。そういうことを考えていかなければいけないのではないのかなと思うわけです。皆同じ環境を整えれば、皆が上手く行くわけではありません。勉強もそうだし、仕事もそうだし、生活だってそうだと思います。


人それぞれが環境も違うし、状況も違うわけです。


そんな中でみんなが平等という考え方ではなく、このDE&Iの考え方をきちんと学んで、自分自身がしっかりとグローバルスタンダードというのを理解して実践していかなければ、世の中の動きには、遅れてしまうのではないのかなと、強く感じています。

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