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世界のいろんな建築物(タルトゥ大聖堂跡)

タルトゥ大聖堂跡は、エストニア第2の都市タルトゥに位置し、中世に建設されたゴシック建築の壮大な遺跡です。この大聖堂は、かつてリヴォニアの宗教と政治の中心地として、重要な役割を果たしましたが、現在は崩壊し、一部が修復されて残っています。その歴史、構造、見どころについて、簡単にご紹介します。気に入ってもらえると嬉しいです。

歴史

タルトゥ大聖堂の建設は13世紀後半に始まり、16世紀初頭に完成しました。この時期はエストニアがリヴォニア騎士団の支配下にあった時代であり、タルトゥは中世のバルト海沿岸地域におけるキリスト教布教の重要な拠点でした。大聖堂は、当時のドイツ騎士団の権威を象徴するものであり、エストニア最大の教会として、宗教的および政治的な役割を担っていたようです。

しかし、16世紀のリヴォニア戦争と宗教改革の波がエストニアにも及び、大聖堂は大きな打撃を受けました。リヴォニア戦争中の攻撃により、建物は破壊され、宗教改革後にはカトリック教会としての役割も失いました。その後、教会は徐々に崩壊し、18世紀にはほとんどが廃墟となっていたみたいですね。

構造

タルトゥ大聖堂はゴシック様式で建設され、その規模はエストニア国内でも最大級でした。大聖堂は、東側にある高い二つの塔が特徴的で、これが遠くからでも目立つランドマークとなっていました。内部は、身廊(ナーヴ)と側廊(アイル)から構成されており、身廊は高さがあり、広々とした空間が広がっていました。建設には赤レンガが用いられ、エストニア特有の寒冷な気候に耐えるため、堅牢な構造が採用されています。

今日、大聖堂の主要な構造物は崩壊していますが、一部の壁やアーチ、そして塔の基部が残されており、その壮大な規模を今でも垣間見ることができます。修復された部分には、タルトゥ大学の博物館が設置されており、訪問者は中世のエストニアやタルトゥの歴史について学ぶことができます。

見どころ

タルトゥ大聖堂跡の最大の魅力は、その壮大なゴシック建築の遺構が、周囲の自然環境と美しく調和している点です。緑豊かなタルトゥの丘にそびえ立つ大聖堂の遺跡は、都市の喧騒から離れた静寂の中にあり、訪れる人々に中世の歴史を肌で感じさせます。

特に注目すべきは、残存する塔の部分です。これらの塔は一部が修復されており、塔に上ることができるようになっています。塔の上からはタルトゥ市街と周囲の美しい自然を一望できるため、多くの観光客が訪れます。また、大聖堂跡周辺には美しい庭園が広がっており、散策するのにも最適な場所です。

さらに、タルトゥ大学博物館内では、中世のタルトゥやリヴォニア時代の歴史、宗教改革の影響、そして大聖堂が果たした役割についての展示が行われています。特に、宗教的な遺物や建築の詳細な解説が提供されており、歴史愛好家にとっては非常に興味深い内容です。

いつかは現物を見に行きたい物です!海外行ったことないのでパスポートとるところから始めないといけないですけどね(笑)

現在の役割

現在、タルトゥ大聖堂跡はタルトゥ大学の一部として、観光名所および文化財として保護されています。大学のキャンパス内に位置しているため、学生たちの日常的な生活にもこの歴史的な場所が関わっており、現代と中世が交錯する特別な場所となっています。特に、夏季には観光客が増え、大聖堂跡を背景にしたイベントやコンサートも開催されることがあります。

タルトゥ大聖堂跡は、エストニアの歴史や宗教的な背景を理解するうえで重要な場所であり、その壮大なゴシック建築の遺構は訪れる人々に深い感動を与えます。中世のエストニアに触れたい人や、歴史的建造物に興味がある方には、エストニアを訪れたときには是非行ってみて感想教えてください!

画像は↓から拝借しました!他にもいろいろな写真あるので気になる方は一度ご覧ください!
出典


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