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となねこさんにインタビューしちゃいました!その2

さて、前回はとなねこさんが猫さんに関心を持った経緯や、猫カフェデビュー、そして猫の写真をとる際に気をつけていること、それから「自分がもし猫だったら?」等、となねこさんの横顔もすこしうかがいました。
今回はもうすこし掘り下げて質問させていただきたいと思います!

===猫カフェに通い始めたとなねこさん。
当初からわりと頻繁に足を運んでいたのですか?

Cats安暖邸には、はじめは二週間に一度くらいのペースで週末に伺っていました。通うごとに猫たちの顔と名前が一致するようになり、だんだん個性が分かるようになり、親しくなった子やお気に入りの子が見つかり、いろんな子と触れ合いたくなり、新しい遊び方や撫で方を試してみたくなり、お膝で眠られてしまって帰るに帰れなくなり…。そうこうしている間に一回あたりの滞在時間がどんどん長くなっていきました。きっと猫カフェにハマる多くの方と同じだと思いますが、二週間に一度が毎週末になり、そして平日にも仕事を早く切り上げて通うようになり、頻繁に足を運ぶようになるまでにはそう時間はかかりませんでしたね。

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===となねこさんはリトルの猫さんの写真撮影・猫紹介などをされていますが、いつごろから活動をされ始めたのでしょうか。どのような方との交流・出会いがあったのでしょうか。

初めてCats安暖邸にお邪魔した時に優しい女性が対応してくれたとお話ししましたが、実はその女性がリトルキャッツの代表のyuuさんだったんです。Cats安暖邸は保護団体直営の「猫カフェ風常設譲渡会場」という位置づけだったので、オープンしてしばらくの間はリトルキャッツのメンバーの方がお店番兼お見合い当番という形で山梨からはるばるいらっしゃっていました。私が通い始めた頃はyuuさんが週末、もう一人の中心メンバーのヒゲクマさんが平日、というような役割分担だったと思います。お店に通ううちに顔馴染みになって、親しく話しかけてくださるようになりました。
撮影した写真をブログに上げているとは私からお話していなかったのですが、ある日「もしかしてブログをやっていませんか?」とyuuさんから聞かれ、そうですと答えると「隣のネコ観察記の人ですよね?いつもありがとうございます」と言っていただきました。yuuさんのブログやお店のブログで写真を紹介させてほしいと言われ、その頃はかなり拙い写真しか撮っていなかったのでどうしたものかと少し迷ったのですが、人手が足りず猫の手も借りたい状態で写真を撮る時間が作れないため、ちゃんと顔が写っているだけでも里親募集のお役に立つとのことでしたので、それならどうぞお使いくださいとお答えしました。
ただただ猫好きの友人に見せるために始めたブログだったのですが、いつしか出会った猫たちの姿を思い出して自分が癒されるためのものになり、それがなぜか猫カフェや保護団体のブログで紹介されることになったのはとても不思議なことだなと思います。

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通い始めた当時は私より格段に写真が上手なお客さんが新猫紹介用の写真を撮られていました。その方がお忙しいとかでなかなかお店に来られなくなったことで私の写真を使って新猫の紹介をしていただくことが徐々に増えていき、そこで生じた「ちゃんとした写真を撮らないと…」という責任感とプレッシャーが猫写真撮影の上達に多少なりとも影響したのではないかと思います。もちろん日々楽しんで撮影していましたけれど。
「山梨にも可愛い子がたくさんいるので撮影に来てください」というありがたいお言葉をいただいて山梨シェルターにも時々お邪魔するようになりました。初めて山梨シェルターにお邪魔したのは2012年の夏頃です。そのときに撮影した写真がきっかけで、シェルターにいた子のご縁がごく身近なところで繋がりました。ブログを見せていた例の猫好きの友人が写真を見て一目惚れしてくれてお家の子として迎えてくれたんです。不思議なものですよね。
いつ頃からと言われると、山梨に招いていただいた2012年頃にはお願いされて写真を撮るようになっていたのかなと思います。でも決してリトルキャッツの公式カメラマンというわけではありませんよ。気心が知れていて単にyuuさんが私にお願いしやすいということが八割、多少は信頼してもらえているのが二割というところではないでしょうか(笑)

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===「リトルキャッツカレンダー」はいつ頃から作成されているのですか?となねこさんの発案ですか?

リトルキャッツカレンダー」は 2013 年版から作成されています。ですので実際に作り始めたのは 2012 年が最初になりますね。私ではなく、当時の Cats 安暖邸の常連さんだったデザイナーさんの発案でチャリティー販売することになったんです。とても献身的な方で、ものすごい量の猫写真を厳選掲載して素敵なカレンダーを作り上げてくださいました。私もデザインをするようになってわかったのですが、写真を載せれば載せるほど、それに比例してカレンダーデザインにものすごいエネルギーが必要になってきます。最初の一歩を切り開いたそのデザイナーさんには今でも本当に頭が下がる思いです。
その頃 Cats 安暖邸に集まっていた人たちには献身的な方が多かったですね。ボランティアスタッフさんはもちろんとして、常連のお客さんも自分のできることで何か役に立ちたいという気持ちを持っていました。猫のためにということもあったと思いますが、やはり yuu さんの人柄がそうさせたのではないかなと思います。
2015 年版からは写真だけでなくカレンダーのデザインも私が担当するようになりました。デザインと言えるほどのものではなく、前任者の残した形をほぼほぼ踏襲しているようなものでしかありませんが…。カレンダーに掛けられる時間が年々減ってきていて、以前ほど多くの写真は載せられなくなっているのは心苦しい限りです。

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===今はmeooow!さんが“ホーム”のようですが、ほかにお気に入りの猫カフェさんやオフで行く猫カフェさん、あるいは行ってみたいところなどありますか?

Cats安暖邸のボランティアスタッフだった方が中心になって立ち上げられたことと、オーナーさんともCats安暖邸の常連客同士として交流があったので、meooow!さんにはとても自然な形でお付き合いさせていただいています。一番よく通っていて猫たちとも気心が知れているので、まさに“ホーム”といった感じですね。
ほかにお気に入りの猫カフェも多々あるのですが、まず名前が挙がるのは駒猫さんです。オーナー(店長?)の吉田さんが元meooowさんのボランティアスタッフだったこともあって、カフェ文化と言いますか、猫と人との距離感が私にとって一番しっくりきます。関わる人たちに優しくされているんだなと言うことが、猫たちを通して伝わってきますね。個人的に思っているのは、吉田さんにはyuuさんと通じる包容力と、放っておけない魅力があるということ。その人柄がお店の空気にそのまま放出されているような、とても居心地のいい場所です。
リトルキャッツ系の猫カフェ以外で一度行ってみたいと思っているのは都立大学の保護猫カフェ「CAT LIVING」さんです。かねがね行きたい行きたいと口走っているものの未だにお邪魔できておりません…。かにゃぴーさんをはじめ皆さんの撮影されている写真を見てとても綺麗な内装で、猫たちが大事にお世話されているんだろうなという印象を持っています。

それともう一店、現時点でまだ詳細がわからないのですが、オープンしたらお邪魔したいと思っているお店があります。残念ながら閉店してしまった高円寺の猫縁さんの猫たちと物件をそのまま引き継いで元スタッフさんがオープンされる予定の「拝啓ねこ様」さんです。猫縁さんの前身の猫の家さん時代からずっと思いが引き継がれていることがとても素晴らしいことだなと
感じます。

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⑤===20年後のとなねこさんは何をしていると思いますか。(猫活動にかんして)

うーん、20年後…。世の中の啓蒙が進んで愛護センターの引き取りもなくなり、譲渡型の保護猫カフェがなくなっているといいなあと思います。写真をたくさん撮っての情報発信は、もうそれほどしていないのではないでしょうか。譲渡型ではない保護猫カフェは残っているかなあ。残っていたとしたらお店の人に嫌がられない程度の頻度で通いたいですね。そしてあまりチヤホヤされない気質の猫を構ってまったり過ごす…。20年後の猫活動としてはそんな感じな気がします(笑)

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⑥===となねこさんにとって「ねこ」とは。

とても素直で、とてもまっすぐで、とてつもなく愛おしい生き物だなと思います。犬とはまた違った対等なコミュニケーションが取れるところが面白いです。甘えたり怒ったりしょんぼりしたりという喜怒哀楽が見えたり、猫によって性格が違ったり…。人間と同じような感情の機微を持ったいきものだなと感じますね。
最初は怖がっていた子とだんだんコミュニケーションが取れるようになり、やがて甘えてくれるようになるプロセスを体験すると、何とも言えず幸せな気持ちになります。人種の違いがあるだけで人間同士分かり合えないこともあるのに、生き物としての種類を超えて気持ちが通じ合っていると感じられるのはとても素敵なことだと思います。

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⑦===今後の展望など自由にお話いただけたらと思います。

保護猫の写真を撮り始めて10年目に突入しました。まさかこんなに猫中心の生活になるとは思ってもいませんでしたが、とても充実した時間を過ごさせていただきました。これまでお世話になった方々にはたいへん感謝しております。少しでも多くの猫を救おうと日々尽力されている皆様には頭が下がる思いです。
私などは保護猫活動の端っこの方を担わせていただいている程度に過ぎませんが、できることで引き続き細々と貢献できればと思います。被写体の猫たちの持つ魅力ができるだけ伝わるよう撮影に励みますので、ご覧になった方にはまずは写真を見て幸せな気持ちになってもらえたら、そして実際にお店に足を運んでもらえたらとても嬉しいです。保護猫や保護猫カフェに興味を持っていただける方がちょっとでも増えるようにこれからも励んでいきます。

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