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となねこさんにインタビューしちゃいました!その1

となねこさんの長年にわたる保護猫撮影のご活躍ぶりは、皆様よくご存じのとおりですが、今回、となねこさんが猫の写真を撮り始めた経緯やリトルキャッツの出会いなど貴重なお話をたくさんお伺いできました。

=====わたしがとなねこさんを知ったのはcats安暖邸のブログを拝見しはじめた頃の2015年末頃。その膨大な写真とアーカイブ記事の多さ、丁寧な猫さんの説明に、ボランティアでやっていると知ったときはとてもおどろきました。そんなとなねこさんに、このようにインタビューなどさせていただける日がくるとは、おもってもいませんでした。
まずは、となねこさんのリトルとの出会いやリトルの猫の写真を撮るようになった経緯など教えていただけますか?

そういう風に見て読んでいただいていて、大変ながらもやってきた甲斐がありました。
リトルと出会い写真を撮るようになった経緯は、いくつかの偶然が重なったものです。まず、最初の偶然は、2011年に引っ越しをし、引っ越した家のベランダにあるエアコンの室外機の下で猫が子育てをしていたことです。私に見られたのですぐに別の場所に移ってしまいましたが、とてもインパクトのある出来事でした。
もともと犬派でそこまで猫に詳しくなかったのですがそれをきっかけに強い関心を持ち、インターネットや本などで猫のことを調べ学び始める中で沿線に猫カフェが存在することを知りました。さほど近くはなかったのですが、当時は猫カフェの数が少なかったのでその店に行ってみることを決意しました。
ここ数年のうちにより近い場所に多くの猫カフェが開店しているので、もしベランダで猫と出会ったのがより最近であれば、もっと近所の別のカフェに行っていたことでしょう。また、あと1年でも過去だったなら、そのカフェはまだオープンしておらず行くことができませんでした。少しでもタイミングがずれていたら、そのお店を猫カフェデビューの場所として選ぶことはなかったでしょう。これが2つ目の偶然。私が初めて訪れたその猫カフェこそが、リトルキャッツが運営していたCats安暖邸でした。

=====猫カフェに行ってみよう、と思うのってけっこうな決意だったと思います。


そうですね、今でもひとりで猫カフェに行くのは気後れするところがあります。行き慣れた気心が知れたお店だといいのですが、初めてのお店だと緊張してしまって。大抵の場合は杞憂なんですけどね。
そんなこんなで、かなり緊張しながらCats安暖邸を訪れたことを覚えています。入店案内を受け、猫との接し方もよくわからないまま腰を下ろして、さてどうしようかと考える間すらなく猫が膝に乗ってきて甘え始めました。猫とはこんなに人懐こいものなのかと驚きましたが、これが世に言う「リトルマジック」なのだということは後に知ることとなります。
静かに感動していたところ「その子はこんな性格で~」や「その子はこんな経緯で保護されて~」などと教えてくれた女性がいて、その穏やかで優しく慈愛に満ちた雰囲気に、人見知りな私でもとても居心地のいい思いをしました。初めてお店に伺ったときに対応してくださったのが彼女でなければ、それから引き続き通うことはなかったかもしれません。それもまたいくつかの偶然のうちのひとつですね。

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=====猫カフェに行くことに躊躇してた私には、となねこさんのブログの存在がとても助けになったんです。
ブログをはじめたきっかけなどもおうかがいできますか?

私のブログがカフェを訪れるきっかけの一つになれたならとても嬉しいです。
そもそもブログを始めたきっかけは、猫好きの友人に近所の猫の写真を見せるためでした。近所に餌付けをしていた人がいたようで、例の子育てをしていた母猫以外にも可愛い猫を何匹か見かけました。たまたま機材を持っていたので近所の猫を撮影するようになって、ブログを介してその写真を友人に共有したのが「となねこ」の起源です。
「となねこ」という名前がどういう由来なのか、かにゃぴーさんはご存知ですか?

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=====「となねこ」の由来、ぜひおしえてください!

もともと「隣のネコ観察記」という名前のブログで、その名の通り近所の猫の写真を撮って載せるためのものだったんです。それが段々(どんどん)Cats安暖邸の猫を載せる比率が上がっていき、野良猫や保護猫に関する知識が増えるにつれて、避妊去勢手術されていない猫を載せること、そしてそもそも勝手に近所の猫を撮影して載せることに疑問を抱くようになり、近所の猫の写真はブログから削除しました。隣の猫を載せなくなってしばらくの間は「新:隣のネコ観察記」という名前にしていたのですが、やがてブログ名を略した形で「となねこ」という名前に行き着いたんです。この略称、私もなかなか気に入っています。今意味を問われたら「いつでもあなたの隣に猫(写真)を」と答えるでしょうか(笑)

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=====機材持ってた、とのことですが、もともと写真とるのがお好きだったのですか?

写真が好きな先輩がいて、撮影旅行に連れて行ってもらったりしていて、機材はその先輩から安く譲ってもらいました。まったく上手くはないのですが季節の花の写真なんかを好きで撮っていましたね。

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=====猫さんは被写体としてはどうですか。

いやー、それはもう…。有り体の表現になっちゃいますがこんな美しい生き物がいるのかと。どれだけシャッターを切ってもその魅力を捉えきれないなと感じます。
猫写真を撮り始めた頃は腕が未熟でただ撮っている感じでしたが、それでも撮影するのがとても楽しかったですね。Cats安暖邸で様々な猫のたくさんの写真を撮るうちに成長させていただきました。

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=====となねこさんのお写真は、猫さんとある一定の距離(優しい距離)をもって、猫さんの自然体をありのまま写していると感じます。猫さんを撮るときに心がけていることは?

メインで使っているレンズが中望遠なので結果的に一定の距離が取れているのかもしれませんが、できるだけ猫を緊張させないで撮れるといいなとは思っています。
意識していることとしてはまず「猫の手前の瞳にピントを合わせること」と、「できるだけ猫の目線と近い高さから撮ること」でしょうか。
猫は動きが速くなおかつ暗いところにいることが多く、私自身も黒目が大きくなる暗所撮影が好みなもので、できるだけシャッター速度を稼ぐために明るいレンズの開放側の設定(F値が小さい設定)で撮ることが多いのですが、そうするとピントが合う範囲がとても狭くなってしまいます。その狭いピントを手前の瞳に合わせることで比較的違和感がない写真になるかなと思います。
また、できるだけローアングルで猫の目線に近づいて撮影した方が猫の生き生きとした表情を捉えられると感じています。立って撮影するよりも中腰で、中腰よりも座って、そして周りの目が許すなら寝そべって撮影する方が細かな猫の表情の違いを捉えられると思います。猫に不審がられる可能性もありますけどね(笑)最近はモニターがチルトできるカメラが多いのでうまく使うといいかもしれません。

シチュエーションにもよりますが、その他気を付けていることとしては「少し上を向かせて瞳にキャッチライトを入れること」「猫の目線の先にスペースを作ること」「黒猫は暗く、白猫は明るく撮ること」あたりでしょうか。

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=====貴重なアドバイスをありがとうございます! となねこさんは自分が猫だったらどんな猫でしょう?

私が猫だったら…まあ間違いなく血統書付きの純血種ではないでしょうね。たぶん臆病で、猫仲間ともあまりうまくやれず、物陰からひっそり眺めているようなタイプの猫なんじゃないかなと思います。そして多分、面倒見がいい猫に依存してベッタリ甘える感じなんだろうなと。人間に甘えるまでにはだいぶ時間が掛かりそうな気がします…(笑)

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             to be continued・・・・・




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