気がつけば新年度が始まっていた。

こんにちは。

いつの間にか、寒いと感じる日がなくなり、着用する洋服も軽くなった。
どうやら冬物のコートの出番は、数ヶ月間ないようだ。

いつの間にか、鼻水が垂れなくなった。(スギなんやろな)
くしゃみの回数も減ったし、目もかゆくない。
テッシュの消費量も減った。

いつの間にか、4月になった。
休み始めてもう4ヶ月経つということになる。
心は以前より軽くなっている。

***

先日、ショッキングなことがあった。
お付き合いしている彼が信じられないような行為をしていた。(詳細は、墓まで持っていくつもりではある)
本人にも、知ってしまったことを伝えるわけにもいかず、重い感情を捨てることができない。

信じることができるというのは、どれだけ幸せなことなのだろうか。
信じることが、愛することに直結すると感じる。

今は、信じることができない。
彼がこれからも真摯に誠実でいてくれるのなら、いつか信じることができる日がくるのだろう。
どうせ、時間が解決するしかないのだから。

私は、いつでも嘘をつかず正直で、誠実でいる。
裏切ることもない。
失わないように大切に、大切にしてきた。

だからこそ、今回の件はきつい。
関連するものを目にするだけで、吐き気がする。
血液が引いていくのがわかる。

気づいているということは悟られないように、「人はそういうことをされたら気分が悪いんだ」ということを伝えてみたものの、即効性があるかどうかはわからない。

そもそも違う人間なのだから、こちらの考えを理解しようとしてくれないのであれば、交わることなんてできない。
どう感じているのだろうか。

きっと、伝わっていると信じることにする。

時間はかかるだろうが、ちゃんと乗り越えていきたい。
幸い常習性はなさそうなので、そこは救いだ。
一瞬の過ちであって欲しい。切実にそう思う。

***

こういった私の考えを構築したひとつとして、三浦しをん著「君はポラリス」の「裏切らないこと」の最後の一節に感銘を受けたことがあげられる。

次は娘でもいい。恵理香の体温を腕に感じながら、俺は思う。今度は恵理香が妬くかもしれないが、俺は自分がどうすればいいのかを、もう知っているから大丈夫だ。
きみたちを決して裏切らない。だから安心して、きみたちも誰かを愛すればいい。裏切られ、傷つくことがあっても、恐れずに他者を愛するといい。俺は態度で、俺の大切な家族にそう示し続けるだろう。
死ぬまで、飽きることなく。
裏切らず、本気を貫く。多恵子さんが言ったように、それは本当に、簡単なこと。恵理香が、勇人が、やがて生まれるかもしれない勇人のきょうだいが、俺を求め望んでくれるかぎり、それこそが俺の幸せであり、喜びになるのだから。

(一節というには長いが、)この物語には非常に心を揺さぶられた。
だから、なにがあっても、私は「本気を貫く」のだと確信を持つきっかけになった。

「あたしが言いたいのはね、裏切っちゃいけないってことだ。あんたがいま、とてもつらくて、あんたの母親をかわいそうだと思うなら、あんたは本気を貫く男にならなきゃういけない。簡単だよ。このひとだと思ったら、すべてを捨てて、すべてを捧げればいいだけなんだから」

という多恵子さん(きょうだいを愛してしまった女性)の魂を感じる一節も心に刺さる。

私の気持ちを代弁してくれる。
本気を貫くこと。それは本当に簡単なこと。私は決して裏切ることはない。

***

また本に救われるのだ。
私の人生に必要不可欠なものは、本なのだ!

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