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医書のレビュー

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がん診療や緩和ケアに役立つ本をご紹介いたします。がん治療はもちろん、症状緩和・支持療法・緩和ケアをはじめ、医療現場でのコミュニケーションなど、幅広くテーマを扱っていきます。
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#放射線治療

書籍レビュー:がん患者の運動器疾患の診かた

先日放射線腫瘍学会で講演されていた先生の本で「がん患者の運動器疾患の診かた」という本を読みました。 ・はじめに がん診療をしていると骨転移は避けられない問題のひとつです。 本書は特に歩行・運動機能を維持するための骨転移診療について学びたい方におすすめです。 ・どんな本?何が学べる? 治療期〜緩和ケアにおいても歩けることは言うまでもなくPSを維持して治療を続けたり、ADLを維持するために運動機能の維持は大切です。 どうしたら歩けるか、どうしたら移動を維持できるかを考えて診

書籍レビュー:もったいない患者対応

今回は山本健人先生の「もったいない患者対応」を読みましたのでご紹介します。 ・どんな本・どんな人におすすめ? 外来を始めたての先生はもちろんですが、「説明が苦手でどう勉強したらいいですか?」なんて聞かれた時に後輩に勧められる一冊です。 どうなったら早めに受診したほうがいいか、術前のリスク説明、どうやって家族も含めてうまく伝えるかなど、明日からすぐに使えるtipsが満載です。 ・本を手に取ったきっかけは? タイトルに惹かれました。笑 でも、ちょっとしたコツを知っているだけで