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書籍レビュー:がん患者の運動器疾患の診かた

先日放射線腫瘍学会で講演されていた先生の本で「がん患者の運動器疾患の診かた」という本を読みました。

・はじめに
がん診療をしていると骨転移は避けられない問題のひとつです。
本書は特に歩行・運動機能を維持するための骨転移診療について学びたい方におすすめです。

・どんな本?何が学べる?
治療期〜緩和ケアにおいても歩けることは言うまでもなくPSを維持して治療を続けたり、ADLを維持するために運動機能の維持は大切です。

どうしたら歩けるか、どうしたら移動を維持できるかを考えて診療を行うためのtipsが散りばめられており、早速、診療に取り入れたいと思いました。

なかなかリハビリや整形領域については網羅的に学ぶ機会がなかったので、個人的には装具の適応や骨転移の部位に応じて手術の適応の考え方が異なる点、最新の侵襲を抑えた手術法が勉強になりました。

読んだ知識がすぐに臨床で活かせるように症例ベースの問題集が巻末についていて、知識の整理をすることができます。

・まとめ
特に整形外科、運動機能の視点も含めて網羅的に骨転移診療について学ぶことができました。


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