人生の転機は、うつだった(8)
顔で笑って、心で泣く。
休職するにあたり、娘になんと説明しようかと悩みましたが、それはすぐに解決しました。
娘は朝8時に登校したら、16:30くらいまでは帰ってこないので、しばらくは、仕事を早めに切り上げて帰ってきたと言って、乗り切ることにしたのです。
それはつまり、今まで通りの生活 ― 朝6時半に起きて(行かないのに)出勤の準備をして、朝食の準備。7時に娘を起こし、朝食を一緒に食べ(食欲ないのに)、娘を送りだす。娘が帰ってくるまでに買い物をし、帰ってきたらきたら夕食の準備をし、一緒に食べて(食欲ないのに)、後片付けして、洗濯をする ― をするということでした。
そのつらいこと。
せっかく休職しているのに、意味がないと思えるほど、疲労はますます溜まっていきました。
でも、娘に言うわけにはいかない。
毎日無理して笑顔をつくって、元気なふりをしていましたが、心では泣いていました。
それが原因か、休職してから1か月しても、症状は改善するどころか、ますます悪くなっていきました。
特に、メンタルの落ちこみが一気にひどくなりました。
私の救いは、ツンツンデさんとのLINEビデオでした。
これがなければ、私の精神は、とっくに崩壊していたと思います。
ツンツンデさんは、仕事でつかれていても、毎日必ず連絡してきました。
いつもどおり優しい声で、今日あった出来事について話をしてくれました。
連絡してきてくれても、私は泣きながら黙って声を聞いているか、つらい気持ちを吐露するだけ。
それでも、その時間は私が唯一、素にもどれる大切な時間でした。
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