「いつかそれネタになるよ」
「いつかそれネタになるよ」
テレビとか友達との会話で、「それ絶対ネタだろ」とか「絶対ネタになるじゃん」みたいな会話をすることがある。
ここでいう「ネタ」は、「人に聞いてもらえる材料」みたいなもで、面白いものをみききした時や、レアな経験をした人に使われる言葉。だから、「それ絶対ネタになる」って言葉が向けられているものは、何らかの形で希少性や魅力があるんだと思う。今風に言うならバズる要因足り得るものなんだと思う。
これが対象が変わって、例えば、「人をネタにする」になると、途端、悪い言葉に聞こえる気がする。
僕はかなりネガティブで思い込みの強い人間なので、バイアスかかりまくりの意見の可能性があるけど、
そこには、「ネタにする」→「バカにする」という目的の移り変わりと、「貴重なもの」→「奇妙なもの」という価値観の変化がある気がする。仮にそうだとすると、「人をネタにする」は「人を馬鹿にする」に近いと思う。僕もそれに近いことを言われた経験は何度もある。思い出したくもないけど、「あんまそいつのことネタにすんなよ」みたいなことを言われたと思う。書いていても悔しくなる文句だ。
上に書いたのはこの言葉に対するネガティブな意見だけど、「ネタにする」にはポジティブな面もたくさんあると思っている(なんなら、さっきの「ネタにする」もその発言をしている人等にすれば楽しくてしかたないことだし)。「笑えない出来事を、笑い話にする」みたいな意味合いをもてる言葉だと個人的に思っている。「こないだ買い物帰りに転んでさー、買った卵50個全部割れちまって、地面が見たことない色してたわー」「マジでー、それネタになんじゃん」みたいな。
僕は卵を50個一気に割って上のような会話をしたことはないけど、少し前、自分がどん底の気持ちで、生存の淵に居た時に「それ絶対ネタになるよ」って言われたことがある。
その時のことは、また別の機会に書いてみようと思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?