鈴虫のような虫

夏の終り、初秋、夜になると道路の端の見えないところからりーんりーんと虫のなく声が聞こえてくる。それなりに大きな声で鳴いているはずなんだけど不快に思わずずっと聞けるから不思議だ。

「鈴虫」の由来は調べたことないけど、「鈴のような音を出して鳴くから鈴虫」なんだと思う。


だとしたら、「太鼓のような音で鳴く太鼓虫」とか「三線のような音を出す三線虫」がいればよいのにと思った。
もし「三線虫」がいたら、7〜8月の夏が一番暑い時期夕方、夕焼けが鮮やかな色から濃い夜に変わっていくあの時間帯に、BIGINの「三線の花」のイントロみたいな声で鳴くんだと思う。べん、べべんべんべん、べんべん、べんべん。そのあたりの草むらからBEGINが聞こえてくる。最高じゃないか。沖縄みたいでいいと思う。

「最初は良いけどずっと聞いてたらさすがに飽きてくるよ」という人もいると思う。けどそこは心配ない。鈴虫だってずっと聞いてても飽きないのだから、きっと大丈夫だろう。仮に、「三線の花」に飽きたなら「笑顔のまんま」とかに変えてもらえば良い。うーん。沖縄行きたい。

つらつらと「三線虫」について妄想したけど、これが外国ならきっと外国の楽器の虫が生まれるんだと思う。「チェロ・インセクト」とか「ウッドベース・バグズ」みたいな。

そんな虫が何種類かそのへんで鳴いてたら、歩いてるだけですごく楽しそうな気がするし、絶対音感の人とかは少しイライラしそうな気もする。


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