♪亜麻色のゲーム

「♪赤い物〜　長い髪を〜　風がや〜さしく包〜む〜」

　「ちょっと待って、なにそれ？」

「え、ママがいつも歌ってるやつ」

　「ちょっともっかい歌ってみて」

「いいよ、♪赤い物〜　長い」

　「やっぱ赤い物って言ってるよね？」

「うん」

　「赤い物じゃなくて、♪亜麻色の〜」

「♪赤色の〜？」

　「赤色じゃなくて、亜麻色」

「あまいろ？」

　「そう、亜麻色、♪亜麻色の〜」

「あまいろってなに色？」

　「亜麻色はぁ…なに色なんだろ？」

「わかんないの？」

　「えー、考えたことない」

「じゃあ赤色の方がいいね」

　「じゃあって、でも亜麻色だからね正しくは」

「♪赤い物〜　りんごいちご〜」

　「…えw、赤い物じゃんw」

「♪赤い物〜？」

　「♪りんごいちご〜」

「♪トマトケ〜チャップ歯ぐ〜き〜」

　「歯茎www」

「だって歯茎ほら、赤いよ」

　「見せなくていいwww知ってる知ってるwww」

「じゃあママの負けね」

　「え！対戦だったのこれ？」

「うん、言えなかったら負けなの」

　「そうなの、対戦って知らなかったからもっかいやっていい？」

「うん」

　「負けないからね」

「♪甘い物〜？」

　「ちょっと待ってちょっと待ってww甘い物！？」

「はいママの負けね！」

　「いやだって！赤い物で考えてたから！」

「赤い物はさっきやったじゃん」

　「いやそうだけど、心の準備ができてなかったから」

「じゃあママが先でいいよ」

　「あ、ママから？まぁじゃあ、甘い物でいくね」

「うん」

　「♪甘い物〜」

「りんごいちご〜」

　「ちょwwwwそっか！」

「はいママの負け〜」

　「りんごいちごでいけるのかww」

「ママ弱すぎ！」

　「ちょっとごめん、本気だすわ」

「そうこなくっちゃ」

　「じゃあ、お題、出していいよ」

「うん」

　「なんでもこい！」

「♪速い物〜」

　「♪電車車（くるま）〜」

「♪歩道を〜走る自転車〜」

　「wwwwwwwなにそwwwwww」

「ママよわーい！」

　「歩道を走る自転車wwww速いけどww」

「自転車ってね、歩道を走っちゃダメってね、先生が言ってた」

　「そうそうwwそうなの、危ないからこそ、速く感じるのよね」

「ママちょっとすぐ笑うからつまんなーい」

　「ごめんごめん、次は絶対に止めないから、もっかいだけやらして」

「じゃあ次ママ負けたら回転寿司ね」

　「お、いいね、じゃあママが勝ったら？」

「ママが勝ったらとかないよ、もっかいやらすことの条件が、『ママ負けたら回転寿司』だから」

　「そうか、まぁ、そうか、あんた交渉が上手いね」

「こうしょう？」

　「条件はわかるのに交渉はわからないんだ」

「♪低い物〜」

　「ぇっ♪猫の目線〜」

「♪トップバ〜ッターの基準て〜ん」

　「w♪ネズミと〜犬〜の目〜線〜〜」

「♪足の〜甲！」

　「ww♪足の小指〜」

「♪体育座り〜」

　「♪カエルと〜虫の目せ〜ん〜」

「♪男の〜手の〜体〜温〜」

　「ww♪寿〜司の〜高〜さ〜」

「♪シャ〜リの〜高〜さ〜」

　「wwwwwww」

「歌い切った！」

　「最後ほぼ寿司www男の手の体温wwwww」

「ママ負けてないから、回転寿司なしか」

　「いやいいよ、行こ行こ、寿司の口になってるしw」

「やったーwww」