カミングアウトが発生した時、何が起きているのか

 みなさんこんにちは、甘太郎です。
はじめてのフォロワーができて舞い上がっているので記事を書きます。

 前回、「LGBTを尊重するって結局どういうことなの」では、カミングアウトは意思表示であるとお話しました。
 今回はもう一つの側面、「秘密の押し付け」という側面についてお話しようと思います。

はじめに、前提の共有

 前回の記事は読んでいる前提で話を進めていきます、読みたい方はこちらのリンクからどうぞ。
 ものぐさな人は「セクシャリティは意志表示である」という前提だけ持って進んでください。

 また、今回はセクシャルマイノリティであることを秘密にしていることを前提に話を進めていきます。
 僕みたいにオープンにしている人は例外です。そういう人はカミングアウトする際に「隠してないから話してもいいよ」と付け加えるだけで、この記事の8割くらいは読む必要がなくなります。

 そして最も大事なこと。カミングアウトされた内容を他人に漏らすことは罪であることです。
 これはアウティングと言って、他人に同性愛者であることを広められてしまった人が、ショックのあまり自殺してしまった事例があります。
 あとあと説明すると一概には言えなくなりますが、基本的には悪いことである。という認識で問題ないです。

カミングアウトは理不尽な欲求?

 まぁそうです。
 「自分はゲイである」という秘密を相手に伝えた時点で、相手にはその情報を漏らさないという、義務が発生します。

 これって、相手に負担を強いていることじゃないですか?

 他人の秘密を一方的に押し付けられて、勝手にそれを守る義務が生じている。
 これってされた方からは結構な理不尽じゃないですかね。少なくとも僕はそう思います。

 でも逆に考えて欲しいんですが、もしその義務が守られなかった場合、一番困るのってカミングアウトしたゲイの人ですよね。

 カミングアウトした側からは、アウティングのリスクが高まる。
 カミングアウトされた側には、突然の守秘義務がつきまとう。

 ……いいことなくないですか?

なぜカミングアウトが発生するのか

 これは簡単です。現状困っていることがあるからです。
 
秘密にしておきたいにもかかわらず、そうしてはおけない理由が、カミングアウトが発生する時には必ずあると言っていいでしょう。

 何かしら気に障る言動があるか、はたまた同性の○○ちゃんのことが好きだと相談したいのか、それは各人のケースによりますが、とにかく同性愛者側が困っているというのは確かです。

 特に理由もなくカミングアウトする人は隠してない人だけですよ、本当に。

 とにかく、同性愛者側が何かしら困っていて、それを解決して欲しいがためにカミングアウトというリスキーな言動をした、という状況が一般的であると考えられます。

 もしカミングアウトを受けたあなたが、良識ある人物であるならば、同性愛者の困りごとの解決に尽力するのは当然ですよね?頑張ってください

結論

カミングアウトをされたらどうすればいいのか?
 まずはカミングアウトの内容を受け入れること。
 そして、カミングアウトをどうしてしたのか、ちゃんと聞いてあげてください。

 ぶっちゃけカミングアウトを受け入れて困りごとを解決するって、結構な情がないと出来ない言動ですが、相手にそうするだけの価値があると判断したなら、そうした対応がベストだと思います。

 そして、カミングアウトをする側について。
 前述した通り、カミングアウトというのは相手に「秘密を守る」という負担を背負わせる行為です。
 その負担を背負ってくれそうな相手以外にカミングアウトはしない方がいいです。
 
それで問題行動もするとなれば、その人は離れた方がいいです。
 LGBTは付き合う人を選ばないといけない悲しきマイノリティです。人間関係の取捨選択はしましょう。

まとめ

 カミングアウトって結構大変な出来事なんですよ、というのが伝わったでしょうか。
 大変なんですが、「困っているLGBTが助けを求めている」という側面もあるので、出来る限り優しく対応してあげてもらえると僕は嬉しいです。


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