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レトロスペクティブ(振り返り)に全生命力をかけてた話

今回は、前回のNOTEを受けて質問のあった「バックグラウンドが違いすぎるチームの中のレトロスペクティブ(振り返り)」について3年間向き合ってきた過去を思い出し投稿しようと思います。
前回のNOTEはこちら

ハイライト

・スプリントレトロスペクティブとは?
・著者はどう捉えていたか
・具体的に実施した工夫(効果あった工夫、なかった工夫)

スプリントレトロスペクティブとは?

Scrum自体の理解が必要ですが、昨今はみなさん華麗にQiitaなどにまとめてくださっております。(良い時代になった。。。)

Scrum全般の流れがわかりやすい記事

振り返り(レトロスペクティブ)についての考察

簡単にいうと、Sprint中のチーム活動部分の振り返りです。(プロダクト自体の質の振り返りは別枠でやることが多い)今回のSprint中のよかった、わるかったプロセス、動き方、考え方に対して次のSprintをもっとよくしていこうぜ!のためにする活動です。

著者はどのように捉えていたか

Scrumの型通りにやるというよりは、ScrumだってHowだろ派閥として、振り返りは超大事だと当時も今も思っております。理由は、少しづつですが、チームの目に見えた進化を実感するから、です。逆にチームの進化に本気で向きあわないと、レトロ自体なあなあになってあまり意見もでなくなる苦痛な時間になると思ってます。チームの中で振り返りに対して温度差がある状態が一番まずい。ただでさえ一番覚えづらいのに。みんなレトロなんとかって言っちゃうのに

ということで全員のテンションをレトロスペクティブにどうやって前向きに持っていったかを特に重視してました。特に超完璧なレトロスペクティブのやり方は考えてませんし、下にもでてきません。どうやったら盛り上がるか、を重視してました。

具体的に実施した工夫

それでは具体的に実施した工夫をいくつか抜粋です。効果あった工夫、失敗した工夫を共有しますが、やっぱりこれってチームによるんですよね。そのチームにとって効果があるかどうかはチームメンバーと状況によって変わるのでTIpsのひとつみたいなつもりでご確認ください。Scrumでいう「組織パターン」ってやつに近いかも。

効果あった工夫

・KPT発表フェーズ前に全員に口を開かせる

何言ってんだ?となりますわなw自分のチームはバックグラウンド多様だったので基本的にシンプルなKPTを採用してたんですが、どうしても発表フェーズであまり自分の意見を言わないメンバーがでてきます。そうするとただのリーダ格による閃きで終わっちゃうので、ぜひ議論はしたかった。
人って不思議なもので、その空間で一回喋っちゃえば一気に照れがなくなるんですって。ということで僕がよくやってたのは、発表フェーズ前に張り出す順番をきめまーすとかいって、「お母さんの名前のあいうえお順」とか「今日朝起きた時間順」とかに並んでくださいってやってました。そうすると、全員言葉を発するんですね、「今日6時に起きたよ」「はやっ!」とか、「生みの親のほうですか?」「なんかごめん」とか、これめっちゃ効果あったのでよかったら。

・少人数制

これは基本かもですが、少人数の方が一体感をもつしかなくなります。なのである程度大きなチームは分割をおすすめです。全Problemにも向き合えますしね。出揃った意見のマージが難しいって話もありましたが、そこはシンプルにTryだけ集めてプレゼン→投票にしてました。時間は有限。

・付箋&模造紙派閥

JIRAやその他ツールとかで実施したがる人ももちろんいたんですが、基本的に「書く」って行為が重要だと思ったので付箋でやってました。付箋めんどいっていうProblemも上がってましたが、本当に付箋で盛り上がらないチームなんているのかな・・・・個人的には黙殺してました(よいSMのみんなはやっちゃだめだよ!)

・SpecialSprint

たまーにいつものレトロスペクティブとは全然異なる手法、展開をいれたりしてました。自分がやったのは年末に「今年のチームのイベントカレンダーをつくってみよう(進化の可視化)」とか、「課題相関図をつくる(ボトルネック課題の特定)」とかですね。どちらも難しいんですが、意外とみんな前向きにやってくれます。

失敗した工夫

・ScrumMaster自身もKPTを出す

チーム創設初期とかはやってたんですが、よくなかったと思ってます。(ボケだけはOKという自分ルール)SMの意見が変に正当化されてしまったり、もしくはPOなど力ある風の意見を客観的にさばくやくの人がいなくなる、特に後者は大きかったですね。たまたまPOとSMの意見が被ったら反対意見言い出しづらい空気でちゃう気がしますもの。

・複数チーム合同レトロ

自分は最大同時期に4チーム担当していたこともあり、自分都合で同じタイミングにレトロをやってみるってことをTryしました。これは最悪ですねwファシリティ甘くなるし、課題に表面的にしか触れれなくなるし、ぜひやめましょう!(前述の同じチームの細分化とは違うのでご注意を、KPIとか目標の異なるチームでの合同はやめておきましょう)

・マネジメントレトロ

チーム数が多かった時に、各チームのPOとSM、Dev代表、TechLeadなどで全チーム統合のレトロをやってました。これはいい取り組みだったのかもしれないですが、普通のチームと同様にKPT形式でやったのは微妙だったと思ってます。ProblemやTryがすっげー大きいか(組織を変えるとか)すっげー小さいか(申請をあげるとか)になって効果が微妙でした。何かいいやり方あったらご教授ください。

ということで、レトロスペクティブに関しては一番思いを入れて工夫しまくってきたというNOTEでした!他にも色々あるので課題と共に教えてくれたら一緒に考えます!

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