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恋よりももっと好きだ

よく「もし彼がアイドルじゃなくても学校にいたら絶対好きになってた」という言葉を耳にする。確かに学校という一つのコミュニティで端正な顔立ちでスタイルもよくて優しい男の子がいれば、話題になるし絶対モテる。しかし私はこの言葉に自信を持って頷けない。


それはきっと私自身が「アイドルという肩書きを持った彼」に惹かれるからだろう。


(私がこれから繰り広げるアイドル論は全て自担から形成されている。決して批判の的を彼に向けた訳ではなく、そのくらい推しという存在の影響力は大きいということを伝えたい。もちろん常識の範囲内であれば応援の仕方は自由でなければならないし、界隈によっても考え方は違うだろう。これは徹頭徹尾私の考えをつらつらと書き起こした個人の感想noteである。こういう風に考える人もいるんだな、程度の気持ちでみてほしい)



私は1人の男性アイドルを応援している。名前は控えるが世界で1番幸せになってほしいし、四六時中その人のことで頭がいっぱいだ。自粛期間中に彼の存在を知り、まるで先の見えない曇天の中一筋の光が突き刺してきたような気持ちになった。その光を追い求めて今に至る。


彼のどこが好きかと聞かれると、ありすぎて1日中頭を抱える自信がある。顔も歌声もダンスも天然なところも優しいところも笑顔も、何もかも全てが好きだからだ。ただし、この「好き」という感情は「アイドルであること」が意識せずとも私の中で条件になっているなと感じる。もちろんステージ上での笑顔以外は嫌いというわけでもない。ステージ上でキラキラ輝いてるからこそ、オフの瞬間を覗くたびにギャップにやられるのだろう。(※ここでいうギャップは外見を除く、アイドルの姿と普段の姿を指す)ギャップはどちらかの姿がかけると意味を成さない。全世界の人間が持つ“従来の姿”に加え、努力に努力を重ねてもぎ取った「アイドル」という肩書きを手にした者のみが持つ“アイドルとしての姿”の二面が揃った時に初めてギャップが生まれる。私はその努力の過程を経て煌めきを放つアイドルのギャップと、その特別感に惹かれているのだと考えた。

この話をすると彼のアイドル姿だけが好きと誤解されてしまう(というより誤解される文章を書いている私が悪い)が、私は彼の存在・人間性を心から愛している。その上で、彼が人生を“アイドル”に捧げ全うする姿や、アイドル楽しい?という質問に「楽しい」と答える笑顔が好きなのだ。しかし、この気持ちはファンとしては強要するべきではないとわかっていながらも、「こうあってほしい」という理想を無意識に押し付けてしまう。対等な関係ではないはずなのに、彼のために注いだお金や時間以上の対価をもらっていると、どこか期待して錯覚してしまう。しかしあくまでもアイドルは“虚像”だ。彼には私たちには見せない顔があることもわかっている。彼の全てを知りたいけど知るのは怖い。だがこれは彼なりの優しさではないかと思う。見せないのではなく、盲目的な私たちを守ってくれているのではないのだろうか。ファンとアイドルという関係以上に交わることのない彼の人生は華やかであってほしいが、知らない方がオタクの人生は華やかな気もする(流出・熱愛を乗り越えたオタクとして


アイドルとして私たちを楽しませるために歌・ダンスの練習に励んだり、ファンサに応えてくれたり、髪色や髪型を変えたり、ブログを更新してくれたりしてくれる彼をみるとやっぱりアイドルでいる彼が1番だな〜と感慨に耽る。キラキラの裏に隠された辛い過去や泥臭い努力があることで、より一層光度が増す。彼は隠された影を絶対に見せようとしない。まさに理想のアイドル像そのもの。時々、彼自身の夢にアイドルとしての希望はあるのかなと考えたりするけれど、夢や目標を聞かれた時にグループのメンバー全員とずっと一緒にいたいと答えてくれた彼は真のアイドルだ。他の夢があったとしても、グループとしての夢を語ってくれる彼は本当にずるい人。


自分の描くアイドル像と比較した時に全てが彼と当てはまっている気がするのは、私の人生の指針は全て彼にあるからだ。このnoteはあくまでアイドル論を語ろうと思い描き始めたのだが、いつのまにか自担の話だらけ。時代に合わせて変化を遂げ、見ている者を魅了し、歌やダンスに加え“魅せる“パフォーマンスで唯一無二の光を放ち続けるアイドルという職業を極める方たちを心から尊敬している。そんな眩しい光を浴びながら好きを伝えたり偉そうに駄文を並べてたりしている今日この頃である。


大好きなあなたの人生を“アイドル”という形で私たちに共有してくれてありがとう。アイドルでいてくれてありがとう。永遠なんてないのはわかっているけれど、絶対アイドル辞めないで。重すぎるかもしれないし、いつか必ず辞める日が来ると思うけど、その日まで瞬きも惜しいくらい輝いてほしい。私の中では間違いなく永遠にアイドルだよ。

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