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初めての同行!2日目『ルーキーズカレッジ in MOGAMI(山形県最上地域)』

Inquiry合同会社インターン生の本間寛大です。
この度6月12日から14日に初めてCEOの山本さんに同行させていただきました。

今回は同行2日目に行われた「ルーキーズカレッジ in MOGAMI」について書いていきます。
1日目と3日目に関したはまた別の記事を出していますのでそちらも是非、お読みください。

ルーキーズカレッジ in MOGAMI

研修の概要

最上地域では、若者の早期離職防止を目的に、業種の枠を超えた地域同期会を形成し、相互啓発による学び合いを通じて、働く意義の理解や不安の解消、将来像の醸成を図ることを目的として行われている研修です。
入社1~3年目の社員を対象にしていて、講義とワークショップを通して学んでいきます。

自分の企業以外にも同世代の繋がりがあると、モチベーションが向上するでしょうし、企業同士とのつながりも生まれて地域の中で協力して何かをするきっかけにもなりそうですよね。
また同行1日目のnoteにも書きましたが、人口流出防止や一度地元を離れてもUターンしてもらいやすくなる地域になるという観点でも様々な面で効果が期待できます。

ちなみに今回の開催地、最上地域とは新庄市・金山町・最上町・舟形町・真室川町・大蔵村・鮭川村・戸沢村の8つの市町村で形成されています。新潟で言う上越・中越・下越のようなものです。
今回の主催は最上地域の総合支庁。8つの自治体が集まって共通の課題に取り組む姿勢、すごく素敵ですよね!

研修の内容

今回の研修はコミュケーション術、自己分析、キャリアデザインの3軸で構成されていました。ひとつずつ書いていきます。

【コミュニケーション術】

コミュニケーションは生きるうえで欠かせません。
今までコミュニケーションを取ったことのない人はいないと思います。

ただコミュニケーションって意外と難しいですよね。
コミュニケーションは聴く力、質問力、表情、あいづち、身振り手振り、礼儀作法、言語化能力・・・様々な要素が相互作用しながら作られていて、総合的な力が求められます。

今回、講義のほかにコミュニケーションの練習として一筆絵心リレーとインタビューゲームを行いました。

・一筆絵心リレー

チームで与えられたお題のイラストを一人一筆ずつ書いてリレーしていき、教えあいながら完成させていくというワークショップです。自分がわかってていても伝えられないと形にならないという難しさを感じるのがポイントです。実際にチームによってお題に近いチーム遠いチームがあり観察しているとコミュニケーションの取り方、チームワークに違いがあることが感じ取れました。

・インタビューゲーム

質問担当、答える担当を固定し本音を聞き出し、そこで分かったことをまとめて相手に伝えるワークショップ。
始める前に相手の本音を聞き出すために内容を深める質問、相槌の例も学びました。

例を数個上げると質問は「具体的にはどんな感じ?」「もう少し詳しく」「というと?」「エピソードを教えてください」相槌は「なるほどなるほど」「それでそれで」「そうなんだぁ」「だよねぇ」などです。
普段から使うような言葉かもしれませんが、意外と今回のインタビューのような緊張する機会ではパッと出てこない場合があります。そのようなときにこれらの言葉を知っておくとスムーズに進められるので便利です。

インタビューゲームでも重要な質問、質問は2つに分けられることをご存知ですか?

クローズド・クエスチョンとオープン・クエスチョンです。

・クローズド・クエスチョン
YESかNOで答えられる質問
例)もう夕飯は食べましたか?

・オープン・クエスチョン
YESかNOでは答えられない質問
例)今日の夕飯は何を食べましたか?

この2つをうまく使い分けることがコミュニケーションをとる上で重要になってきます。僕もですが無意識に伝え分けていたではないでしょうか。今回のインタビューゲームでは具体的な物事やエピソードを聞くのでオープン・クエスチョンが有効になってきます。具体的な内容を聞く質問の仕方なので職場の上司に仕事のやり方を聞くときなどにも使える質問の仕方です。

【自己分析】

今回の研修ではMBTI診断を使った自己分析を行いました。
この診断は世界各国でカウンセリングやコーチング、就職支援など様々な場面で活用されているアセスメントツールです。「興味関心の方向」「ものの見方」「意思決定」「生活スタイル」の観点をそれぞれ2つに分け、傾向を16のタイプに分類し、その人の特性を診断することができます。

効果としては自分のタイプにあった仕事やリーダーシップの発揮方法を知るということが挙げられます。診断結果にはもちろん自分の長所だけではなく、短所も出てきますが、自分の長所は他社の短所を補うためにあり、自分の短所は他社の長所を生かすためにあると考えることが重要です。

この診断で出たタイプに良し悪しはありませんし、自分の経験によって変化していくこともあるため、絶対視はしてはいけません。

ちなみに僕は運動家タイプ。

・フレンドリーで外交的
・興味あることに対する熱が冷めるのが早く、自制心と一貫性を失いがち
・喜びと人との繋がりを常に探し求める
・大切な人たちと偽りのない心からの会話をすることを重視する

このような分析が出てきました。
納得するところも多いですが、中には自分ってこうだったんだといった自分が今まで気づくことが出来ていなかったところもあり、自分の働き方を考える上でとても有意義な診断でした。
リンクを貼るので皆さんも是非心理テスト感覚で気軽にやってみてください。


【キャリアデザイン入門】

・キャリアとは

もともとはラテン語のCarraria(馬車などの乗り物の通り道=轍)が語源です。それから経歴や資格といった意味に転じていきました。
また厚労省のHPにはこのように書いてあります。

一般に「経歴」、「経験」、「発展」、さらには「関連した職務の連鎖」等と表現され、時間的持続性ないしは継続性を持った概念とされています。「キャリア」を積んだ結果として、「職業能力」が蓄積されていくものです。

・2種類のキャリアとキャリアデザイン

キャリアには生活様式、交友関係、結婚など履歴書に書かれないような
ライフキャリアと進学、職業選択、昇進、資格取得など履歴書に書けるようなワークキャリアがあります。

そしてこの2つのキャリアの両軸から「自分はどのように生きていくか」を考え、これからの自らの生き方、働き方をよりよくすることをキャリアデザインと呼びます。

・なぜ今、キャリアデザインが求められるのか?

それは仕事や生活のあたりまえが頻繁に変わる時代だからです。
近年では新型コロナウイルス、戦争、ESG・SDGs、そして最近では生成系AIといったように今までの常識や生活を覆すような出来事が立て続けに起こっていますよね。

このような急速に変化する時代では過去の成功体験が通用しなくなる上司や先輩も正解を知らない、そんな状況が起こります。そして一方で自分で考えて行動を起こし、新たなやり方を見つけた人が成功する時代でもあります。

そんな時代に重要になってくるのがプロティアンキャリアという考え方です。

・プロティアンキャリア

一言でいうと変幻自在なキャリアであり、

①所属組織に任せるのでなく、個人によって作り出されるキャリア
②環境変化に応じて、自らを柔軟に変えながら形成するキャリア
③外的に決められる成功基準ではなく、心理的成功感を高めるキャリア

といったように環境の変化に応じて自分自身を柔軟に変身させ、その都度自己の可能性を刺激しながら、絶え間なく自己を発展させていく生き方です。

プロティアンキャリアに近づくためには、
アダプタビリティ(変化適応力)×アイデンティティ(自己認識力)が重要です。
この2つがないとキャリアが空回りしたり、いらだちを抱えたり、動けない状況になってしまいます。こんなことを聞くと怖くなってしまいますが、この2つを身に着けることができれば自分の人生が充実すると考えれば取り組みたくなりますね!

今回の講義の最後にはこの時代にキャリアをつくる上で意識したいことを3つあげられました。

・キャリアは他責にせず自責で選択すること
・一番の安定策は変化し続けること
・自分にとっての働く意義を持とう

とにかく大事なのは自分を急速に変化していく環境に対応できる柔軟さだと僕は感じました。そのうえで時代に乗り遅れないように情報をインプットし続け、キャリアの選択を重ねたいと思います。働く意義を持つことは簡単なことではないかもしれませんが、今回の研修で行ったMBTI診断で自己分析を行うことでヒントが見えてくるかもしれないですね。

まとめ

最初にも触れましたが、今回の研修の目的として「地域同期をつくる」というものがありました。そのため研修の最後には「是非周りの人と連絡先を交換しましょう」というような声掛けがありました。その声掛けの前から何人もの人が自主的に連絡先を好感して仲良くなっていた場面が数多く見受けられました。僕は山本さんのアシスタントという立場ではありましたが参加者の充実した表情を見てとてもうれしくなりました。

また、毎回のことではありますが、山本さんのファシリテーション術に驚かされました。構成や言葉選びなど参加者が前のめりのなるような工夫がされているのが感じ取れて、すごく勉強になりました。インターン中に山本さんから一つでも多くその技を盗みたいと思います。

そして今回も前回に続いて会場の紹介を・・・

今回の会場は新庄市エコロジーガーデン原蚕の杜の食品加工研修室でした。
新庄市エコロジーガーデン原蚕の杜は、1934(昭和9)年に開かれた蚕業試験場がルーツの施設で平成に入り役目を終えた後、施設が新庄市に移管され現在の姿となったそう。2013(平成25)年には国の登録有形文化財となり、歴史ある建物を残しながらもゲストハウス、ショップ、カフェ、産直施設などが入った複合施設になっています。

なんて美しい、この歴史を感じさせる建物は!
カッコいい!何か吉永小百合いそう!建物内の色もかわいい!!
一応、建築の学校に通っていたこともあり、建築を見るのが好きな僕は大興奮でした。
次に山形に行くときはもう一度訪れ、館内すべてをゆっくり見て回りたいと思います。


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