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文句を垂れる人生

よくないお金の使い方をしている。

いつかまとまったお金が必要になったときのため、毎月生活が少し苦しくなる程度の額を貯金している。完璧ではないが1年くらい続いていて口座を見るたび頑張って働いた自分を褒めたくなるのだが、たまにリミッターが外れて散財してしまうときがある。

それが今だ。
こうなると、いつかのために貯めているお金は、明確な使い道のないお金に変わる。
「どうせ急ぎで何かに使うことは無いしまたバイトしたらいいやろ」と考えてしまうともうダメで、前もその考えで貯めていたお金をすべて使ってしまった。だから本当にやめないといけないのに今僕はやめることを恐れている。

この散財のリミッターが外れるときは、決まってむしゃくしゃしている。結果が出なかったり、そのまわりのものごとがうまくいかなかったりがむしゃくしゃの原因なのだが、現状うまくいかないことがほとんどなので大抵の場合リミッターが外れずに自己解決できる。元々自分に期待していない分切り替えも早いし、悩んで何もしていない時間が嫌いだからだ。

でも今は言葉にできない焦燥感や行き場のない苛立ちに自分が支配されている気がする。それを静めるために無心になりたくて財布が空になるまでパチンコに行ったり、一日待てば無料で読めるアプリの漫画をわざわざ課金して読んだりしている。自傷行為に近いのかもしれない。

多分、意思が強く努力出来る人はこのむしゃくしゃすら自分にぶつけるのだろう。そういう人は全てのもやもやを自分の力に昇華させるのだろうけど、それって僕からすれば信じられないくらいすごいことだ。だって焦燥感や苛立ちの原因は自分の力不足なわけで、なのにそれを原動力に自分と戦える精神力は半端じゃないから。

僕もそんな人間になりたいと思ったけど、そもそもそういう人って焦燥感や苛立ちが入る隙もないほど頭の中が一つのことででいっぱいなのかなとも思う。じゃあ僕には一生なれない。これからもずっと苛立ちながら焦りながら生きていくだろうし、結局この気持ちがないと僕は頑張れないから。文句を垂れながらやっていくのが僕には合っている。

でもとりあえず、もうちょっと自分と戦わないといけない気はする。その方が今より苦しいし勝ち負けなんて誰にも分からないけど、今のままじゃ何年か後に後悔することは分かる。それに今の自分はなんとなくカッコ悪い。

ちょっとしんどいけど一旦携帯を置いてパチンコをやめてみるか。いつか苛立ちも焦りも全部楽しく話せるようになれたらいいな。そんな日が来たら勝ちにしよう。


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