コロナ禍のリハビリテーション②
こんにちは。大谷です。
日曜日は私の病院ではリハビリ休みの日なので、空き時間に…という事で前回の続きを書きたいと思います。(回復期リハビリテーション病棟やリハビリテーション病院は365日リハビリが多いと思います。)
今日は、感染対策について書きます。
まず、コロナ流行前のリハビリでの感染対策ですが、マスクの着用、患者様一人ひとり対応する度にうがい手洗いの徹底、感染症の恐れのある患者様の対応時は手袋、エプロン(ビニールみたいな)の着用をしリハビリを行っておりました。もちろん病院それぞれで対応の仕方は違うかと思います。
現在では手袋、エプロンも患者様一人ひとり対応する度に着用・交換し対応しております。また、患者様対応前後でのアルコールによる消毒も+されております。
病院全体でもスタッフの朝の検温、そして記録をとる様になりました。制度で言えば、スタッフが熱発しPCR陽性ということになれば2週間特別休暇での休みとなります。同居家族が感染された場合も私の病院では同対応になります。しかしながら病院によっては対応が異なることもあるかも知れません。
また、リハビリ介入時に患者様の体温が37.5以上ある場合は無条件にその日の訓練を中止するといった管理も私の病院ではされる様になりました。
つまり、「コロナによる熱発でないのにリハビリをすることが出来ない患者様が出ている」ということです。
「リスク管理」ということで致し方ない対応なのだとも感じます。
じゃあ、PCR検査して、抗原検査して、陰性ならリハビリ入れるんでしょ?と思いになられる方もいらっしゃるかと思います。
ですが、テレビやメディアの報道にもある様に検査結果は100%じゃないのです。(この考えでいきますと無症候のコロナもあるやん!37.5なくてもコロナなってるかも知れんやん。そういう方リハビリしてるかも知れんやん。と言われてしまうかも知れませんが…)
私の勤めている病院は急性期の脳神経外科ですので、例えば、脳梗塞で喉の筋肉が麻痺し、食べ物が飲み込みにくくなった患者様やご高齢で今まで何とか自力で生活出来ていたけど、麻痺で自由に動けなくなりベッド上で寝たきりの患者様などいらっしゃるわけです。そういった患者様ですと嚥下機能が落ち、誤嚥性肺炎となり熱を出してしまったり、自由に動けないために尿道カテーテル(おしっこを出す)を抜くタイミングが延びてしまい尿路感染症を起こして熱を出される患者様も少なくはないんです。(もちろんそうならない様に病棟の看護師さんはじめアセスメントをされていると思います。)
今、書いていると改めて新型コロナウイルスによる影響があるんだなあと思います。
今日はこの位で失礼致します。コロナ禍のリハビリテーション③に続く。
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