【中国謎語】王羲之「処構わず小便するなかれ」
「不可隨處小便」
「処構わず小便するなかれ」
ある時、偉大な書道家、王羲之(おうぎし)の家に、客がやってきた。
あいにく王羲之は友人を訪ねに遠出しており、数日後に帰ってくるとのことだった。
客は、王羲之に掛け軸の字を書いてもらおうと思って来たのだったが、手ぶらで帰るのは悔しく、王夫人に1枚出来合いのものを探してほしいとお願いした。王羲之の親筆でありさえすれば、字数は多くても少なくても、内容は高尚なものでも卑俗なものでもよいと言ってお願いした。王夫人は、仕方なく、客に自分で書斎へ行って探してもらった。
客が書斎に入って、ふと見ると、机の上に、ちょうど王羲之が書き上げて塀に貼ろうとしていた貼り紙が置いてあった。その文言は、
「不可隨處小便」 (処構わず小便するなかれ)
というものだった。
客はそれを見かけると、しばらく考え込み、そしてウキウキと嬉しそうにしまい込んで持ち帰った。
客は、家に帰った後、この貼り紙をバラバラに切り離し、文字を新たに並べ替えて組み合わせ、警抜な内容を含んだ掛け軸に仕立て上げて、広間に掛けた。
さて、問題です。客は、どのようにこの句を並べ替えたのでしょうか?
(答は、記事の末尾)
答:
「小處不可隨便」(小さなところもいい加減にするなかれ)
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