「瘋癲」という生き方~映画『芙蓉鎮』に見る文革期中国知識人の保身術
映画『芙蓉鎮』 『芙蓉鎮』は、1966年から1976年までのおよそ10年間、中国全土を狂気の渦に巻き込んだ「文化大革命」を正面から扱った最初の映画である。
1987年に公開され、中国国内の二大映画賞である「百花賞」と「金鶏賞」の主要部門を独占した。
監督は、中国映画界の巨匠謝晋、脚本には作家の阿城が加わった。
主演女優は、胡玉音に扮する劉暁慶。そして、秦書田に扮する男優には、新人の姜文が抜擢された。
原作は、古華の同名の長編小説(1981年刊)で、第一回茅盾文