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中国の古典小説

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中国の古典小説(志怪・伝奇・白話長編小説)についての記事を集めました。
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記事一覧

『水滸伝』の英雄豪傑④~武松

中国明代の長編小説『水滸伝』には、数多の英雄豪傑が登場します。 その中から代表的な人物を…

泉聲悠韻
10日前
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『水滸伝』の英雄豪傑③~魯智深

中国明代の長編小説『水滸伝』には、数多の英雄豪傑が登場します。 その中から代表的な人物を…

泉聲悠韻
11日前
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『水滸伝』の英雄豪傑②~林冲

中国明代の長編小説『水滸伝』には、数多の英雄豪傑が登場します。 その中から代表的な人物を…

泉聲悠韻
12日前
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『水滸伝』の英雄豪傑①~宋江

中国明代の長編小説『水滸伝』には、数多の英雄豪傑が登場します。 その中から代表的な人物を…

泉聲悠韻
13日前
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【5分でわかる古典】はじめての『水滸伝』

本記事は、過去に投稿した以下の記事を合体して簡略に改編したものです。 1 「中国古典イン…

泉聲悠韻
2週間前
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【私訳】『水滸伝』の名場面「武松の虎退治」(後編)

『水滸伝』の名場面「武松の虎退治」の続きです。 酒屋でしこたま飲んで酔っ払った武松は、店…

泉聲悠韻
3週間前
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【私訳】『水滸伝』の名場面「武松の虎退治」(前編)

『水滸伝』は、『三国志演義』『西遊記』『金瓶梅』と並んで「四大奇書」の一つとされる中国古典小説の名作です。 北宋末、腐敗した官僚政治の下、行き場を無くした豪傑や無頼の徒が梁山泊へ集結していく痛快な武勇伝とその悲劇的末路を描いた長編小説です。 108人の英雄豪傑が登場しますが、なかでもよく知られていて存在感のある好漢の一人が武松です。 武松は、あだ名は行者、酒好きの大男で、人食い虎を素手で退治したことで有名です。 その「武松打虎」のシーンを平易な現代日本語で訳してみまし

中国古典インターネット講義【第19回】通俗小説①~『三国志演義』と『水滸伝』

「通俗小説」中国の古典小説は、文体によって、「文言小説」と「白話小説」の2つに大別され…

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泉聲悠韻
1か月前
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唐代伝奇「人虎伝」~中島敦「山月記」の元ネタを読む🐯

唐代の伝奇小説「人虎伝」を読みます。 自尊心の強い傲慢な男が、ある日突然虎に変身してしま…

泉聲悠韻
1か月前
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中国怪異小説⑯「黄英」~菊の妖精(『聊斎志異』より)

清代の文人蒲松齢が著した怪異小説『聊斎志異』五百篇は、妖しげな雰囲気の中で、神仙・幽鬼・…

泉聲悠韻
1か月前
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中国怪異小説⑮「画皮」~美女に化けた妖怪(『聊斎志異』より)

清代の文人蒲松齢が著した怪異小説『聊斎志異』500篇は、妖しげな雰囲気の中で、神仙・幽鬼・…

泉聲悠韻
1か月前
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幽霊のお話[中国編]

昔、ある雑誌の企画で「幽霊」をテーマに語ったことがあります。国文学の先生、英文学の先生と…

泉聲悠韻
1か月前
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中国怪異小説⑭「尸変」~追いかけてくる屍(『聊斎志異』より)

清代の文人蒲松齢が著した怪異小説『聊斎志異』500篇は、妖しげな雰囲気の中で、神仙・幽鬼・…

泉聲悠韻
2か月前
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中国怪異小説⑬「陽羨鵞籠」~口から女を吐く書生(『続斉諧記』より)

魏晋南北朝時代、「六朝志怪」と呼ばれる怪異小説が盛行しました。 その中から、梁・呉均撰『続斉諧記』に収められている「陽羨鵞籠」の話を読みます。 ちょっとややこしい話ですので、簡単に整理すると、 ● 書生が口から少女(書生の妻)を吐き出す。 ● 書生が酔って眠ると、少女が口から若い男(少女の愛人)を吐き出す。 ● 書生と少女が寝ると、若い男が口から女性(若い男の恋人)を吐き出す。 ● 書生と少女が目覚めると、若い男が女性を呑み込む。 ● 少女が若い男を呑み込み、書生が少女を