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盛り上がるか、株主総会
株主総会についての記事にあった画像について悩んだ結果、みずみずしい「かぶ」の写真があったのでついピックアップしました。
昨年6月、株主総会について書いた記事がこちらです。
つい数か月前までは我ながらいい話だ、と思っていたのですが、最近読み返してみて恥ずかしくなりました。
成長のあかしかも、ですが・・・・・
というのも、
三菱UFJ信託銀行の集計によれば、昨年6月総会で株主提案が実施されたのは90社。22年の77社に続いて過去最高を記録しており、アクティビズム隆盛下の今年は3ケタ乗せもあり得る状況か。そして、焦点は件数だけではない。
上場会社数は約3800(3月決算以外も含みプロマーケット除く)あり、提案が100件あったとすると、全体の2.6%。単純計算で40社あれば1社は提案を受ける計算になります。決して珍しいことでもなくなってきました。
大和証券のレポートでも、
株主提案に至らずともアクティビスト投資家から面談依頼や書簡送付等を受けるケースが増加しており、多くの企業においてアクティビスト投資家とのエンゲージメント(目的を持った対話)は経営課題となっている。(中略) 上場企業としては、平時から企業価値向上に向けて能動的に取り組むことで、株主アクティビズムのターゲット企業となるリスクを低減させることが重要となる。
https://www.dir.co.jp/report/consulting/governance/20240311_024288.pdf
などとあり、日常、企業価値向上について意識しながら取締役会に出席しているものの、ますます緊張感持って取り組まねばならないと、身が引きしまる思いがいたします。
ストラテジックキャピタルのワキタへの提案についても、日経新聞の広告のインパクトがあまりにも大きく、社外役員仲間で話題になっておりました。
ご提案によりますと、課題として下記が挙げられています。
・PBR1倍を超えられない株価(現状0.8とのこと)
・資本コストを下回る資本効率性(ROE5%目標とのこと)
・高すぎる自己資本比率(70%とのこと)
・政策保有株式(25億円程度とのこと)
え? まあ、課題といえば課題かもしれませんが、こういう会社、たくさんあると思うが・・・・と、つい思ってしまいました。
TOPIX構成銘柄に占める「PBR1倍割れ」銘柄数の比率は、2023年9月21日でで48%、約半分あったようですし・・・
社外取締役に就任しますと、コーポレートガバナンスに、サステナブル開示に、アクティビスト対応に、と、勉強すべきこと、考えることが山積みです。実際に対応することもおありでしょう。IRコンサル、アクティビスト対策コンサルティング会社が儲かるわけですね。
コンサルフィー以上に株式価値が向上すれば株主の利益にはなるのでしょうが、極力、ご提案を受ける前に、対話するなりなんなりして事前に対応したいものです。
幸いなことにまだ提案を受けたことはないのですが、会計士役員仲間と、今月出版されたこちら↑の本を読もうという話をしているところです。
社外役員に就任して、勉強になることや経験を積むことが多々あり、本当に貴重な体験をさせていただいておりますが、こういうことを考えると責任は重く、実際、そんな「おいしい」ものではなさそうです。ご参考まで。
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