2021年9月度 活動レポ✏️

夏休みも終わり、秋学期に入りましたね。
大学の授業もオフラインが増えてきていますが、当分はオンラインで行いたいと思います。
と、言うわけで9月度の活動報告です!

はじめに

夏休み前に、新しく運営の子が1人入ってくれました!
その子にどのようなイベントを企画したいか話を聞くと、「グループディスカッションしたい!」と言ってくれました。
理由としては、アルバイト先でグループディスカッション(以下GD)を行い、コテンパンにされたのだとか...
そこで、就活真っ盛りの大学3年から、意識高く早めに就活ってどのようなことをするのだろうと疑問に思っている大学生に向けての、GDイベントを開くことにしました!

今回、フィードバックには弁護士の先生と、知的財産のプロでコンサルティングファームの社長のお二人にお越しいただきました!
優しいからこそ的確で鋭いフィードバックをしてくれるお二人。
2時間半で3つのテーマを扱う予定が、フィードバックがてんこ盛りで2つのテーマになってしまいました。。。
そんなハードな活動のダイジェストを皆さんにお送りします!


講義パート(GDの基本事項)

GD初心者も多かった今回の活動。
まずは、GDの基本事項についてレクチャーしていきました!

内容としては、「そもそもGDってどんなものなの?」「就活では何がみられているの?」と言う部分から説明していきました。
そこから、GDのテーマの大まかな種類や、進め方について頭に入れてもらい、残りは実践で掴んでもらうようにしました!


実践パート①〜住むなら地方か都会か〜

1つ目のテーマは「住むなら地方か都会か」と言うテーマでした。
このような選択をする形のGDでは、その主体をきちんと定義して、その主体が重要視している事項を評価軸として定め、比較していく事が大切ですよね!
実際、どのように話が進んでいったのでしょうか...?

最初、チーム内でファシリテーター、書記、タイムキーパーを設定し、議論が始まりました。
「地方」と「都会」をそれぞれどのようなイメージかと言う話になり、地方は奈良や徳島、都会は東京や大阪と言う共通認識を作りました。
その上で、主体を大学生と定め、意見を募っていきました。
ファシリテーターが「皆さん、地方か都会、大学生にとってどちらの方が住みやすいと思いますか?」と投げかけ、それぞれが答えていきます。
チームの全員が都会の方が良いとして、理由は以下のものが挙げられていました。
・交通の便が良い
・田舎だと気候などで交通が麻痺する可能性が高く、行動制限される
・就活でも都市部の方が企業も多いので、アクセス的に有利
・大学生が重要視しそうな勉強・遊び・アルバイトどの点をとっても都会の方に分があるのではないか?
(勉強:図書館や博物館などの文化資本が多い・遊び:施設が多い
アルバイト:仕事に幅がある)
・都会は発展が早い
このようなものが挙げられていました。

その上で、「経済的優位」「時間」「人的資本」の3点で都会の方が有利性があると言う風に軸が決まり、それの肉付けをしていきました。
経済的優位性としては2つ。
人が多いから時間が多く、バイトでも選択の幅があること。
物流の観点から、モノが集まりやすいと言った事が挙げられていました。
時間の観点からは、移動がしやすくどこでも行きやすいと言う事が挙げられていました。
最後に人との交流の観点から2つ挙げていました。
人と会いやすいから繋がりやすいという事と、洗練された人、都会で色々な経験をした人がいるという事です。
この話をまとめて、発表し、フィードバックをいただきました。
皆さんも、この議論の良いところ、悪いところ考えてみてください!

フィードバックの内容は大きく1つ。
そもそも比較ができていないという事です。
最初にも言ったように、テーマとして比較するものであれば、大学生の特性を挙げるなどしてから、地方と都会のどちらが大学生にとって良いのか検討するべきです。
しかしながら、それぞれの好みから具体的な議論が始まったので、結論ありきとなってしまいました。
地方と都会のメリット、デメリットをそれぞれ挙げていくだけでも4つの視点から考えれますが、今回は都会のメリットだけを考えていましたね。

きちんと比較することの大切さを学び、次のテーマへと進みました。

実践パート②〜新幹線の新しいサービスを考案せよ〜

2つ目のテーマは「新幹線の新しいサービスを提案せよ」と言うものでした。
こちらは、ビジネス寄りのテーマですね!
企業側の目的や、顧客とニーズなどを設定して、柔軟に発想していかなければならないのですが、チームの話としてはどのような内容になったのでしょうか?

先ほどと同じく、ファシリテーターと書記、タイムキーパーをチームで設定し、議論が始まりました。
まずは会社目線の全体的な目標を決める事となりました。
意見として挙がったのは、新規顧客の獲得、売上アップなどでした。
その後、遅延防止や快適性、寝過ごし防止などの意見も出ました。
そこから、チーム内で会社目線の目的の話をしているのか、ユーザー目線の目的の話をしているのか、わからなくなり議論が停滞しました。
時間的にも厳しかったので、目標はひとまず置いておき、ターゲット設定に移りました。
ターゲットとして出たのは、ビジネスマン、ファミリー層、旅行客です。
この中から、利用数が一番多いであろうビジネスマンにターゲットを絞り、アイデアを考えていきました。
ビジネスマンに限らず、新幹線に乗っている人は「寝過ごし」を不安に感じている人が多いのではないかと仮説し、解決方法についてアイデアを出していきました。
椅子に、揺れたり、膨らんだり、電気が流れたりするなど仕掛けをつけると言う案であったり、切符のデータを利用して起こしに来てもらうのが良いのではないかといった案が出ました。
しかしながら、ここで時間切れ。
目的決めの際にぐたぐたになってしまったのが、今回のGDの失敗だったと感じます。

こちらに関しては、多くのフィードバックをいただいたのですが、今回のGDで一番大切だった視点を1つ。
やはり目的の定義決めをきちんとすべきだったと言う事です。
そこができていなかったために、ターゲットと目的との一貫性がうまくいっていないと言う部分も問題でした。
具体的には、売り上げアップが目的なら、「アップ」のソースを明確にすべきだし、ビジネスマンをターゲットにした売上アップなら、採算取れているか?といった部分を考える必要がありましたね。

このように目的設定の大切さを学んだ2回目でした。
交渉学研究会としては、最初から目的設定できておくべきだったかなとも思いつつ...

最後に

今回は就職活動も少し意識してGDを行いました。
社会人の方に濃密なフィードバックをいただけると言うのは、貴重な機会だったと思います。
今回のGDイベントについては、好評だったので来月でもテーマを変えて行いたいと思います!
興味のある方はぜひ参加してみてください。

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