見出し画像

転職してこの1年で変わったこと

どうも、かんろ @kanrame です。

今の会社に転職して約1年。
環境自体が大きく変わったので、どういう変化があっただろうかと振り返ってみました。

転職の時に書いたのは、こちら。

一番大きく変わったのは、受託メインだった仕事から、自社プロダクトがメインになったことです。

前職ではウェブデザイナーとして働いていました。

クライアントへの提案資料を作ったり、ヒアリングを行い、その後のサイトの設計・デザイン、実装、素材用の写真撮影、パンフレットの制作など幅広く担当していました。

ほとんどが一人で考え、実装し、納品する形で、誰かと一緒に作業することは少なかったですし、相談することもほとんどありませんでした。

現職では、自社プロダクトのデザイナーとして、UXやUI、バナー、広告などのビジュアルデザインを担当しています。

ワイヤーやUIで悩む部分はエンジニアやSEOの担当の人など、相談にいったり、slackのプロダクトのチャンネルに貼ってレビューをもらうようになりました。チームの人たちはみんな良い人たちだし、相談しやすいし、お一人様デザイナーでも孤立せずにいられるので、ありがたいです。

その業務の中で、デザインに関していくつかの変化がありました。

ちゃんと考えるようになった

テキストだけ見ると『当たり前じゃん』と思うのですが、以前は考えたりデザイン作ったり実装も、ほぼ自分一人だったので、時間のゆとりがない時なんて特に、なんとなく今までの経験と手癖でデザインすることがありました。

それに対して、今は『なぜこのUIなのか?』『なぜAだと考えたのか?』『どう解決しようとしてるのか?』を説明する機会が増えました。
ものすごく!

おかげで、なんとなくデザインしていた部分にも気付けるようになって、誰がどういう時に使うものなのか、なんでその機能が必要なのか、背景を考えながらデザインをするようになるキッカケにもなりました。

ラフの共有が早くなった

以前は完成一歩手前くらいまで作り込んでから、共有していました。

ラフで共有したこともありましたが、『この状態じゃあ、よく分からないよ』と言われることも多々あり、ほぼ完成という域まで作り込んで共有するのが当たり前の感覚でした。

今は15〜20%くらいの完成度(もしかしたら、それより低いかも)のラフを共有することが多いです。
完成度でいえば、20%もないようなレベルのラフです。

それでも考えられる構成要素は入れているので、それをエンジニアに共有してレビューをもらい、ラフに速攻反映させて、速いサイクルでブラッシュアップを重ねるようにしています。

デザイナー待ちの時間はできるだけ作りたくないので、ラフだけでも速攻作ってslackに投げるクセが付きました。ブラッシュアップを繰り返して、要素が決定したら、UIに着手するようにしています。それまでは細い部分には着手しません。

プロトタイプ作るようになった

前は画面単位でワイヤーを作ることが多かったのですが、それをやると見落とす要素が多かったり、ユーザーフローを考慮していないUIを作ってしまうことがありました。

そういう時にプロトタイプを作成して、エンジニアと要素の検討やフローについて相談すると、画面単位ではなく行動を考えながらUIに反映できるようになったと感じます。

また、デザイナーにタスクが降りてきた時に、背景や詳細が不明な場合もあります。そういう時も、プロトタイプを作り、動く仕様書として使う時もあります。ワイヤーを見てUIが作れないと感じたら、それも伝えて、無理に作らないようにしています。

プロトタイプはラフの段階で行うので、UIに入ってから『実はこのデザインは現状では実装できない』といった手戻りは、ほぼなくなりました。

プロセスを考えるようになった

プロトタイプを作るようになって、ユーザーの状況、行動、思考を考えながらUIや情報を設計する意識が強くなりました。

プロセスを考える上で、システム的な動きや制約、ショートカットできることなど分からない部分がたくさん出てくるので、画面遷移や構成を考える初期からエンジニアにヒアリングしたり、レビューをお願いするようにしています。

レビューが欲しい時はslackのプロダクトのチャンネルに貼るので、担当外だけども事情を知っている人がアドバイスや過去の経緯を教えてくれたりするので、とても助かっています。

エゴ全開のデザインをするようになった

今は自分で実装することがほとんどありません。
以前は自分で実装も行っていたので『あ〜、こうしたら実装むずかしいかなー』とか、後々の工程を考えて、実装可能な範囲のUIを無意識に考えていました。

今は自分で実装していないので、ある意味無責任だとは思うのですが、『こんな風に実装されたら最高』というエゴを詰め込みまくったデザインを一番はじめに共有しています。

デザインを共有する時は『理想を詰め込みまくっている』と説明しますし、現実的・工数的に今はむずかしいという部分も当然あるので、落とし所も一緒に考えるようになりました。

その中で、この部分を妥協すると使いにくくなる、視認性が落ちるとかデザインで譲れない部分は、譲れないと発言できるようにもなりました。

レビューの時に『え!いやです!』と(多分1回しか言ったことないけど)譲れない部分を言える雰囲気があるのは嬉しいです。

UIを作るのはデザイナーだけではないと知った

ラフ段階からエンジニアに共有するようになって、システム的な部分は分からない部分もあり、エンジニアに助けを得ることが増えました。

ついタスクベースでUIを作ってしまったり、あったら良いなを追加してしまいがちなのをレビューしてもらえるのはすごく助かります。その中で、最適なUIはエンジニアも考えていて、UIを考えているのはデザイナーだけではないと実感しました。

そういうこともあって、やっぱりお一人様デザイナーは特に、周りとコミュニケーションをとって、議論したり意見を取り入れたり、一人で閉じてデザインしない方が良いなと思うことが多かったです。

以前は、完全に一人でやっていて閉じたデザインだったので余計にそう感じました。

デザインをラフ状態で見せるのは恥ずかしかったり、自信がないから抵抗があったりもしたけれど、繰り返していくうちに、あまり気にならなくなりました。それよりも、早い段階で共有してレビューをもらえる有り難さの方が大きかったです。

今年はプライベートなアウトプットが去年に比べて少ないと感じていました。

ふと、この1年なにをしていたんだろう?と振り返って見たら、アウトプットは少ないけど、デザインや仕事の仕方が大きく変わっていることに気付きました。

前と後、どちらが良くて、どちらが悪いというわけではなく、考え方の幅を広げることができたんじゃないかなと感じています。

今年もまだあと1ヶ月ありますが、来年も今年以上に変わったなと思えるように進化したい。するぞ!おー!

サーポトは写真やこれからの活動に使わせていただいてます。サポートとてもはげみになってます、ありがとうございます!