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にじさんじ物述有栖からキズナアイ(分裂時代)へのリプライについて

 2019年10月24日深夜のことだ。俺は、その日もキズナアイ界隈による分裂肯定派と否定派の紛争状態が、昨日と同じように続いていくだけだと思っていた。

 そのツイートは突然行われた。そして、それに対するリプライも同日に行われた。

 もう一年二ヶ月ほど前のことだが、俺はこのやりとりをずっと忘れられず、今も毎日のように思い出す。俺のような人が、他にもきっといると思う。

 今日は、俺がこのツイートとリプライに対して考えてきたことを書こうと思う。



当時の状況

 まずは2019年10月24日の状況を再確認する。

 キズナアイが直近に投稿した動画だが、ゲームチャンネルは10月21日に投稿されたサルゲッチュ3(loveちゃん)、メインチャンネルは視聴者投稿企画の面白写真紹介動画(オリジナルキズナアイ・あいぴー)だ。なお、現在は動画タイトルに#️⃣や*️⃣が付いているが、投稿当時は無かった。動画を見てもらえればわかるが、このときは各キズナアイの見た目も名前も区別がなく、ツイッターもYouTubeも共用だった。

 

 ちなみに物述有栖の直近の動画はこちら。


 なお、サマソニ前後にはオリジナルのキズナアイの出番が激減していたが、この頃は出番もかなり回復しており、インドア系ならトラックメイカー、東京モーターショー、ポッキー案件、サイコブレイク2などの動画が投稿されていた。

 俺は、「ああ、この感じで安定していくのかなぁ」と感じていた。


キズナアイのツイートについて

 再掲。

 キズナアイがこのような分裂に関する意見を募集したことは始めてだった。今まではひたすら突き進んでいた。今年になってキズナアイが語ったことによれば、「本当は見た目変えたりすぐにしたかったけど色々あってできなかった」という旨の説明で、キズナアイ自身は分裂路線の修正を初期から考えていたようである。というか、キズナアイ自身が分裂推進派でないのとは多くのファンがなんとなく察していた。それくらい、界隈は荒れ果てていて、そんな惨状をキズナアイが喜ぶわけがないからだ。

 ただ、このツイートを誰が投稿したのかは今も不明だ。

 サマソニ前から、ツイッター担当がオリジナルキズナアイ以外の者になっているようだという噂があった。実際にツイートの傾向は変わっていた。ファンの中では「あいぴーか、運営スタッフの誰かだろう」という見方が多かったように思う。俺もそう思っていた。ただ、このツイートがスタッフによるものだとしても、このツイートに対してのリプライをオリジナルのキズナアイがきっと見てくれるだろうということで、分裂肯定派も否定派も大量にリプライを送った。


物述有栖のリプライについて

 再掲。

 今回の本題。

 今更書くまでもないが、物述有栖が慕っているキズナアイはオリジナルのキズナアイだ。サマソニも、この世界を築いたのも、この世界の始まりも、大好きなオリジナルのキズナアイだ。

 オリジナルが忙しいから役割分担しているのでは、という話は分裂当初にファンがよく言っていたことであり、本当に分裂の理由がこれなら多分燃えることはなかった。当時、元キズナアイ運営スタッフ等が次々に意味深な情報を流す中で、そんな円満な理由でないことは暗黙の了解となって分裂否定派に広まっていた。

 俺が考えたいことは、インストールとアンインストールのことだ。

 インストールは分裂のことである。キズナアイの分裂とは、「キズナアイが4人に分裂したあとに、3人に別のAIをインストールする」というものだったからだ。

 では、アンインストールとは? 新たな3人を引退させるということか? それとも、オリジナルが引退するということだようか。俺は、後者の意味だと感じた。

 オリジナルキズナアイがしたいようにできる世界、それが当時の運営では不可能だということを多くの人が感じていた。

 「もうオリジナルキズナアイが辞めても良い、楽になってほしい」。本気でそう思っていそうなファンが、俺の観測圏内にもそれなりの数が存在していた。それは、「もうこんなキズナアイを見たくない」という吐露だったのかもしれないし、「俺たちの楽しみよりも自分を大事にしてほしい」という祈りだったのかもしれない。どちらにせよ、ファンも「楽になること」を責めないくらいの空気が生まれていた時期だった。

 ファンを投げ出したとしても、私はオリジナルキズナアイの味方だというメッセージを、物述有栖は発信してくれたのではないだろうか。

 俺は、そう思うのだ。


その後のこと

 物述有栖がキズナーの代表というわけではない。だが、決して少なくないキズナーが、物述有栖こそ最高のキズナーだと感じていると思う。俺も、物述有栖は電脳少女シロに並ぶキズナアイの理解者であり支持者であると思っている。

 キズナアイに関して何かがあったときに、物述有栖が良い反応をすれば安心して応援できる、物述有栖が無反応ならキズナアイ本人は嫌がっているのかもしれない、なんてことまで考える人までいる。まあ、これは行き過ぎかもしれないが。

 ただ、物述有栖が「アンインストール」に言及したことは、当時分裂肯定派に追い出されようとしていた古参ファン達の大きな励みになった。たったひとつのリプライで、後の分裂路線修正まで耐え抜けた人がいるかもしれないと感じるほどに。

 一番燃えているときに堂々と寄り添いにいった物述有栖をキズナアイが信頼しているように、俺も、俺以外の何人ものキズナーも、物述有栖を信頼している。

 この後、12月頃になって急速にキズナアイの分裂は修正軌道に入る。見た目に変化があり、呼び方が変わり、名前が変わり、ツイッターは分かれ、YouTubeも分かれ、運営すらも変わった。

 ここまでの苦難の日々を、キズナアイ達は耐え抜いてくれた。出番が激減していたオリジナルキズナアイも、アンチから執拗に攻撃されたloveちゃん、あいぴー、そしてアイガーも、軌道修正まで諦めないでいてくれたのだ。それを、彼女らはファンが待っていてくれたからだと言うが、ファンは彼女らが頑張ってくれたから耐えられたのだと俺は思う。鶏が先か卵が先かという話だが。その中で、オリジナルキズナアイやファンにパワーをくれた物述有栖という存在の、俺が忘れられないリプライのことを、今日は書いた。