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初めての楽しい催し

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マンション前の枯れはてた植栽をきれいにしたいというのも、わたしたちが入居したときからの願いだった。

理事長の細かい2回にわたるアンケートを経て、やっと、植栽を行うことになった。夫がネットショップやホームセンターなどで土や苗などを入手し、当日は住民の手伝いを募集してみた。

理事長とうちの他に参加してくれたのは下記の5世帯。

1人目は、監事の息子さん。以前、植え込みの雑草を勝手に抜いてしまった張本人である。いろんな目撃情報からおそらくそうだろうと思っていたのだが、そんなに植物の世話が好きなら、いっそ任せてしまおうと思って声をかけていた。ふだんは総会などにも出て来ない方なのだが参加してくれて、この後もいろいろとお願いすることになる。

そして、以前から協力的で、わたしたちが副理事長に就任できるようにはからってくれた、高橋さんと小西さん。小西さんはご夫婦で参加してくださった。

もうひとりは、総会にはいらっしゃるがあまり積極的に発言はしない方で、もしかしたら管理会社の変更も反対派なのでは、と疑っていた方だった。意外にも参加してくださり、力仕事も先頭を切って片付けてくださったので、わたしたちのこの方への印象は爆発的に上がった。

そして、もうひとり。これがかなり問題のある方で、高橋さんと敵対関係にあり、小西さんからも、その悪評については前から聞かされていた。そのうち変人シリーズにも入れようと思っていた人である。名前は、吉田さんとしておく。

ともかく、予想より多くの人が集まってくださったおかげで植え付けは早々に終わり、中庭に長年放置されていたゴミの片づけや、どぶ掃除まで始まったが、誰一人文句言わずに熱心に作業をした。

途中、吉田さんが自宅から植物を持って来てこれを植える、と主張する場面があった。理事長がとったアンケートで「残す」と答えた人が多かったピンクの花を咲かせる雑草も、自分が数年前に植えたものだと主張していた。

「いや、勝手に植えたらあかんやん!やっぱり変な人だなぁ」と心の中で思った。夫はその場ではっきりと、「勝手に植えないでください」と断り、吉田さんもその場は引いて、なんとか平和的に終わった。

小西さんの奥さんも、「今日はなんか楽しいなぁ」とおっしゃり、たまにはこういうイベントもいいかもしれないなぁ、なんだ、このマンションの人たちもやればできるじゃないかと思ったのだが、これは間違いだった。

その1週間後に、事件は起こった。

次の話は、一番のトラブルメーカー

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