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一番のトラブルメーカー

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さて、前回はめずらしく住民の協力を得て、植栽の植え付け作業や共用部の片付けをしたのだが…

吉田さんは、わたしたちがこのマンションに入居した当時から悪評を聞いていた人で、確かに総会などでの発言も、わざわざ混乱をきたすような内容で、議事進行の迷惑になっている様子だった。

が、前評判を知らずに会話をしていると温厚な老夫婦に見えるところがまた曲者である。

その前評判とは、ほとんど小西さんから聞いた話であるが、何回か参加した総会や、わたしたちが理事になってから知った過去の記録などからも、うかがい知ることができた。

10年以上前に大規模修繕工事を行ったときは、他の組合員たちもまだ、吉田さんのことを温厚な夫婦と思っていたらしい。それで、知り合いに良い業者がいるから、という吉田さんの言葉を真に受け、工事の手配をすべて吉田さんにまかせてしまい、いろいろと後悔したらしいのだ。

工事の内容に不満があったばかりでなく、吉田さんの住居がある階だけ特別な工事をおこなったり、工事費用の一部を着服した疑いもあるらしい。これについては、吉田さんの宿敵である高橋さんが理事長のときに、その当時の書類を調べていてみつけたとか。

わたしたちが入居した頃の総会で、エレベーターの更新工事が議題にあがっていたのだが、吉田さんは役員でもないのに数社から見積を取ったとして総会でそれを配布して勝手に説明を始め、そのとき理事長だった高橋さんが声を荒げる場面があった。

屋上のアンテナ収益の確定申告をしなければならないという議題のときも、税理士の報酬と法人税を支払うなら、アンテナの設置自体に反対する、という変な主張をしたこともある。それを差し引いても黒字の収益が残るという説明があったのに、である。

駐輪場代の請求が旧管理会社から送付されなかったということを理由に、数年の間支払っていなかった駐輪場代を、支払うつもりはないと主張したこともあった。それどころか、旧管理会社の担当者から泥棒扱いをされて名誉を棄損されたから、社長に謝罪をしてほしい、とそれ以降、ことあるごとにずっと要求している。

うちのインターホンが使えなくなったとき、うちを含めて3戸が故障していたのだが、そのうちの1戸がこの吉田さんだった。

このとき、「(ABCサービスが提案してきた)よけいな修理などせずにさっさと新機種に交換する手続を行え」という文書に印を押してくれたのも吉田さんである。

それなのに、インターホン交換工事を決議する総会で吉田さんはなぜか、「修理はできないのか。3戸しか故障していないなら、修理すればいいのでは」などと発言し、わたしは目が点になったことがある。

そして、こんな変な人とわたしたちがどうやってトラブルになったかは、また次回。

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