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組合のお金を守れ! 完結編

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管理会社担当者と直接対決したその次の日、わたしは朝からまだかまだかと報告を待っていた。

昨日指示した金額が、収納口座から保管口座にちゃんと移ったか確認したかったからである。担当者は「朝一番に」なんて、最後まで調子のいい嘘をついていたが、もちろん、信用していない。

11時になっても報告がないので、理事長に連絡を取った。
「報告がまだなら電話しようと思うんですが」
「まだです」

12時まで待って電話をかけると、なんと担当者が出た。「いったい何のご用ですか」みたいな感じだ。
「振込、まだですか?」
「今、経理の者が銀行に行っています」
「何時に戻られますか」
「13時になると思います」

朝一番って言ったんちゃうんかーい!と怒鳴ってやりたかったが、たぶんもうこの人は自分を守ることに必死で、ことの重大さを感じることもできなくなっているんだろう。

とにかく、明日から盆休みに入ると言っていたから、なんとしても今日中に資金を安全な口座に移してもらわなければ。

そして、13時きっかりにまた電話したら、担当者は打ち合わせ中だと言う。電話に出た人に
「本日中にやってもらわないといけないことがあるんです。経理の方は銀行から帰って来られましたか」
「まだですねー」
「何時に帰って来られますか」
「うーん、もうすぐ…あっ、帰ってきましたぁ!」
「うちの用事が済んだかどうか聞いてください」
「はい、終わったそうですぅ」
「じゃあすぐに写メを撮って、理事長に送ってください。すぐにですよ!」
「分かりましたぁ」

そしてこのとき実は、業を煮やした夫が管理会社の近くまで行っていた。

わたし:「今、帰って来たらしいよ」
夫:「誰かがエレベーターで上がっていったから、あれだな」
わたし:「担当者が事務所にいるらしいから、あなたが行っても誰ですか?とはならないでしょう。さっき妻が電話で聞いたんですが、と言って、通帳のコピーをもらったらいいと思う」

この後、夫はいとも簡単に通帳のコピーをもらってきた。担当者が出てくることさえなかったらしい(笑) とにかくこれで、組合の資金の大半の安全は確保できた。やれやれである。

そして、夫はこのとき、通帳のコピーをもらうためだけに行ったわけではない。その理由は、また書く。

次の話は、通常総会の議事録の重大さ~前期理事会の尻ぬぐい その1

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