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ホルモンノート ホルモンとは?

代謝ノートの範囲は全部確認できましたか?
ホルモンノートをマガジンとして記事にしますが、代謝が理解できていなければ難しい内容になっています。
ホルモンを理解する前に代謝をマスターして来てください。
第一回目はこちらになります。

さて、ホルモンの分野は人体の構造と機能で7~8問出題されています。
数えないのであまりわからないと思いますが、かなりの頻出です!
ちなみに、私のInstagramでも記事にしていますが、ホルモンを1つ1つ理解しておくとかなり得点UPにつながります。

ホルモンを覚える上で下記のことを押さえるように勉強して欲しいと思います。

ホルモンは「人体の構造と機能」で出題されますが、「臨床栄養学」にも繋がります。
ホルモンの役割や分泌箇所を覚えるだけでなく、そのホルモンの分泌不全が起きた場合、逆に過剰になってしまった場合の疾患や症状まで合わせて見ていきたいと思います!

ホルモンとは

人間の身体は、温度やpHが一定に保たれています。
これを恒常性(ホメオスタシス)といいますが、これらは

神経系と内分泌系(ホルモン)
で調整されています。
管理栄養士国家試験では、内分泌系の部分が大きく関わってきます。
7~8問は大きいですよね。しっかり覚えておきましょう。

ホルモンの種類

まずはホルモンの種類についてみていきたいと思います。
ホルモンは大きく分けて、3種類あることを覚えておいて下さい。

  • ペプチドホルモン

  • ステロイドホルモン

  • アミノホルモン


それぞれの特徴をざっくりですが、見ていきたいと思います。

ペプチドホルモン

ペプチドホルモンは上のイラストのように、たんぱく質が合成される過程で生成されるものです。
核内にあるDNAから転写→翻訳を経て生成されます。たんぱく質の設計図であるDNAからたんぱく質を生成する流れをセントラルドグマといいます。

ペプチドホルモンには、前駆体ホルモン(プロホルモン)からプロセッシングを受けることでホルモンとなるものが多くあります。
インスリンについても、

プロインスリンがプロセッシングを受けるとインスリンになります。
インスリンではない部分は「C-ペプチド」といいます。尿中C-ペプチドはインスリン産生の指標として利用されています。

ステロイドホルモン

ステロイド骨格という構造を持つホルモンを言います。
ステロイドホルモンはコレステロールから様々な代謝を経ています。
全て覚える必要はないですが、コレステロールから派生しているというところは押さえておきましょう。

ステロイドホルモンは副腎皮質から分泌される

・アルドステロン
・コルチゾール

性ホルモンの

・アンドロゲン
・プロゲステロン
・エストロゲン

があります。
これらはステロイドホルモンというくくりなので、頭に入れておきましょう。

アミノホルモン

アミノ酸誘導体ホルモンともいいます。
アミノ酸が代謝される流れで生成されています。
よく聞く、フェニルアラニンからアドレナリンが生成される流れもアミノホルモンになります。


上記のイラストは全てアミノホルモンになります。
フェニルアラニン→チロシン→ドーパ→ドーパミン→ノルアドレナリン→アドレナリン
の代謝経路は頻出ですので全て暗記するくらいの勢いで覚えましょう。
甲状腺ホルモン2種類もチロシンにヨウ素が結合したものです。チロシンに似た名前ですよね。




以上の3つのグループでホルモンは分けられています。
1つ1つのホルモンの作用を覚える前にこういうグループ分けがされているというところを覚えておきましょう。

代謝ノート⑧ 確認事項

◇ペプチドホルモンはセントラルドグマによるホルモンである。
◇プロホルモンはプロセッシングによりホルモンとなる。
◇プロインスリンはプロセッシングにより、C-ペプチドとインスリンができる。
◇ステロイドホルモンとは、構造にステロイド骨格を持つものである。
◇ステロイドホルモンはコレステロールから生成される。
◇ステロイドホルモンにはプロゲステロン、アンドロゲンなどの性ホルモンがある。
◇ステロイドホルモンには糖質コルチコイドや鉱質コルチコイドなどの副腎皮質ホルモンがある。
◇アミノホルモンはアミノ酸誘導体ホルモンともいう。
◇フェニルアラニンからチロシン→ドーパ→ドーパミン→ノルアドレナリン→アドレナリンとホルモン生成が行われる。
◇ドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンはカテコール構造を持つ。
◇上記3つはカテコールアミンといい、糖新生、脂質分解などの代謝を亢進させる作用がある。
◇メラトニン、セロトニンはサーカディアンリズムによって分泌調整されている。
◇トリプトファンからセロトニン→メラトニンとホルモン生成されている。
◇チロシンのヨード化によりチロキシン、トリヨードサイロニンが生成される。
◇甲状腺機能亢進症ではヨードを制限する必要がある。


ホルモンノート① 管理栄養士国家試験

下記は既出の管理栄養士国家試験問題の一部になります。
こちらの記事の分野が出題されている問題は下記になります。
管理栄養士国家試験 第33回71問目の場合・・・(33-71)と記載。

今回の国家試験問題はありません!
導入部分なので、問題は次回からになります。

ご愛読ありがとうございました。
次回は脂質代謝の本編についてになります。
ぜひ継続して勉強を進めていきましょう♬

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★はにわ


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