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漫才「コンビニ?」

漫才『コンビニ?』
ツ→ツッコミ ボ→ボケ 両→両方

ツ「どうも~」
(入ってくる)
ツ「お願いします~」
ツ「まあね、今日も頑張って漫才していきますけども」
ボ「もういいよ」
ツ「よくねえよくねえ!逆立ち挨拶すんじゃないよ」
ボ「よいツッコミ!聞きましたか皆さん、『逆立ち挨拶』ですって」
ツ「照れるからそういうやつ掘り下げるのやめてくれるないかな」
ボ「なあなあ、コンビニでバイトしている人って…どう思う?」
ツ「う~ん答えに困る問い!どんな基準で見るかによって変わるんだが」
ボ「が…学歴?」
ツ「気にしねえ気にしねえ!誰でもコンビニバイトくらいするだろ」
ツ「俺別に面接する店長じゃねえからさ、学歴見てねえのよ」
ボ「よめんなさいぃ~!!」
ツ「イヤ謝罪でチョケてんじゃねえよ、なんだそのワードチョイス」
ボ「スだから…」
ツ「…?」
ボ「すみませんと空気が読めなくて、の合成語ですね」
ツ「ねぇよそんなもんはよ」
ボ「よ~…よろしくお願いしますそこを何とか!」
ツ「………」
ボ「何と『か』!」
ツ「あのさぁ」
ボ「ア!!!!!???(驚愕)」
ツ「あのさ、何か」
ツ「俺しりとりさせられてない?」
ボ「い……いや「ア」……?」
ツ「あー絶対!絶対組み込まれてるよ自然にしりとりになるように誘導させられてるよね」
ボ「ね……ですか……(悩みこむ)」
ツ「確実にそうだよね!俺もお前もナチュラルに言葉選びがしりとりに
  なっちゃってんじゃん!」
ボ「……!!!!」
ツ「…かよ!あぶねえ、終わるところだった」
ツ「じゃねえよ、何で継続する派になってんだ」
ボ「ダメなんだよ今のままじゃ」
ボ「コンビニっていうありふれたテーマだけじゃね、語彙力はなくなっていく一方ですよ」
ボ「語彙力を増やせば今後どんな人と話をするとしても対応できる気がするんだ」
ツ「だからってしりとりはないだろ」
ボ「ろ!…ロジックをね?ロジックを組み立てて話していきたいのさ」
ツ「さすがに厳しかったな、お前」
ツ「えーっと、コンビニの話でしたっけ、レジとかの印象が強いですね」
ボ「ね、そうですねえ、計算してね、お釣り渡し忘れいけないですね」
ツ「…ね、ねえ、そうですねえ、たばこの銘柄なんかも覚えなくちゃいけなくてね」
ボ「…ね、そうですねえ、たばこ買う人の中には切れる人もいるから怖いね」
ツ「ね、そうですねえ、深夜のシフトなんかもあったりしてね」
ボ「ね、そうですね、ガラ悪い人が来ても一人で対応しなきゃですもんね」
ツ「ね、そうですね…」
ボ「ね、そうですね…」
両「「……」」
両「「ね責めやめろや!!!」」
ツ「やめてよずっと「ね」で終わらせんの」
ツ「だいぶ同じこと繰り返してたぞ」
ボ「ゾーンに入ってたな」
ツ「なー!」
ツ「じゃないよ、ちょっと楽しかったけども」
ツ「どうなんだよ今日の話のクオリティ」
ボ「…(黙って手を挙げる)」
ボ「ティですか、それともイですか、教えてください……」
ツ「い~やどっちでもいいわ」
ツ「どうもありがとうございました」
ボ「退勤っ!」
両「……!(顔を見合わす)」
両「ん~~~~~っ!!」
ツ「本当にどうもありがとうございました」




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