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アトピーで悩む家族がいる方に気をつけて欲しい7つのこと vol.1
(注) 今回の記事は「強い炎症やジュクジュク部位が体表面積の30%以上に見られる」重症アトピーには当てはまりません。重症例では入院による治療、通院が望まれます。
通常、軽症から中等症のアトピー性皮膚炎はステロイド軟膏を長期に連用しない限り大きくなる(成長)につれ自然によくなります。大人になっても皮膚炎が治らない場合、幼少からまたは成人してからのステロイド軟膏の長期連用による『ステロイド皮膚症』になっている事がほとんどです。(もちろん例外もありますが)
またその皮膚病が本当にアトピー性皮膚炎なのか正確に診断してもらうことが重要です。(なん病んでいる皮膚病、アトピーじゃないこと結構ありますよ)
アトピー性皮膚炎は保湿を基本にして
ステロイド軟膏を上手に使い言葉は悪いですが症状がひどい状況をなんとか
『ごまかし乗り切る』
事が重要。少し良くなればステロイド軟膏を連日で休む。ひどくなればステロイド軟膏を数日連日で使用して「ごまかし乗り切る」。そのためにはステロイド軟膏の上手な使い方が重要。
ステロイド軟膏さえむやみに連用しなければ成長とともに
「あれ、ステロイド軟膏ほとんど使ってないや」
と、いつの間にか少しづつ良くなっている事が多いんです。
でも、症状が出ている時には本人もご家族も辛いし悩みますよね。
今回は「アトピーで悩む家族がいる方に気をつけて欲しい7つのこと」
2回に分けてお伝え致します。参考にしていただき、アトピー性皮膚炎で悩まれる方が少しでもリラックスした生活ができ、治療にのぞめる環境が作れればと思おいます。
①ツルツル肌を目指さない、普通に生活ができればOK
アトピー性皮膚炎は1週間や1ヶ月で良くなるものではありません。改善には時間を要する皮膚病です。ツルツル、ツヤツヤ肌をゴールにしてしまうと、なかなか改善しない皮膚症状に日々焦りが募り本人、家族、パートナーともにイライラの原因に…
保湿とステロイド軟膏を上手に使い『普通の生活がおくれる』事を目標にしましょう。
普通の生活とは
・夜きちんと眠れる
・かき壊しすぎて血が出るような状況を作らない
・毎日学校や仕事に行ける
当たり前だと思われるかもしれませんが
こんな事が普通にできる状況を目標にしましょう。
*闇雲にステロイド軟膏を連用してとりあえず無理にでも症状を抑えることは「普通の生活がおくれる」とは言えません
②他人の肌と比べない
他人と比べると日常生活のふとした会話に
「友達の〇〇ちゃんは綺麗な肌だよね」
「〇〇君のアトピーはひどいよね」
「どうして〇〇のアトピーは△△君みたいに良くならないんだろうね」
なんて言葉が出ちゃうことも。
こんなこと言われても本人は何て答えていいかわからないし、ちょっとショック。他人と比べても治る時間が短縮されるわけではありません。
他人を気にするより
「あれ、今日は顔の赤み少しいいんじゃない」
「今日は背中を掻く回数が少なくない」
「ステロイド軟膏4日も休めたじゃん、凄いね!」
などご本人の少しでも改善されている
『いいところ』を気にして、話してあげましょう。
③親やパートナーこそ
自分の好きなことを楽しみ自分らしく生きる
子供やパートナーのアトピー性皮膚炎、心配で不安になるのは十分わかります。ですが過剰にアトピーを心配するあまり、アトピーだけに振り回されて日々アトピーのことばかり考えてしまう生活はご家族にとっても悩む本人にとっても逆効果。
親やパートナーが自分の好きなことを楽しみ自分らしく生きることは、アトピーで悩む本人にも心に余裕が生まれます。自分のことばかり考えられて、四六時中目を向けられていることってけっこう重いストレスなんです。
また年齢が進むほど(小学生からは特に)
「自分のアトピーで親(パートナー)が悩んでいる」
「自分のアトピーが親(パートナー)を困らせている」
と悩む方が非常に多いです。
親やパートナーが好きなことをやっている姿を見て
アトピーで悩む本人が
「私も何かやってみようかな…」
という気にちょっとでもなる事が大事!
「アトピーだからできない」じゃなくて
「楽しそうだからやってみようかな…」
こんなふうに考えられるとストレスからくるアトピーの悪化はだいぶ和らぎます。
いかがですか?今回はvol.1 として3つについて解説しました。
次回は残りの4つ。少しでもアトピーで悩まれているご家族、パートナーがいる皆さんの参考になればと思います。
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