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引退後に気づいたけど、現役でもできた7つのこと

先日、元800m日本記録保持者で2012年ロンドンオリンピック代表選手で、
現在は、TWOLAPS TC代表の横田真人さんとオンライン勉強会を開催しました。勉強会には主にTWOLAPS TC、積水化学女子陸上部、慶應大中距離の選手が参加しました。他の選手からもどんな話をしたのか聞きたかったかいう声があったので、半分無料で半分有料で公開します。

ちなみに、横田君との私の関係性は現役時代、2010年の広州アジア大会が一緒で、その後も練習場所でたまに会うことがありました。練習場所で会ったら、私はいつも横田君に「今日は何してるの?」と聞いていたらしいです。横田君は「練習場所で会ってるんだから練習しかないだろw」と心の中で思っていたらしいです。

今回の勉強会では、「私が引退後に気付いたけど、現役時代でもできた7つのこと」を、主に横田君には聞き手になってもらい、お話させていただきました。

現役時代でもできた7つのこと

① 外部への発信を積極的に
② 外部の人、他競技の人と関わる
③ コミュニケーション能力を高める
④ タイムマネジメントを上手に行う
⑤ 考える習慣をつける
⑥ 影響力を持つ
⑦ 引退後も繋がり続ける人脈

質問1

横田:加納さんは、他人に対しての考え方が現役と引退後でなにか変わりました?何がどう変わって、何の影響で変わったのか聞いてみたいです。

加納:現役時代の私は、とにかくキャパが少ない人間で、典型的などっぷり長距離選手でした。

分かりやすく箇条書きで表現するとこんな感じです。

【現役時代】

・自分の指標で考える癖があった。
・全て綺麗に見せたい。→失敗が怖い。自分のチャレンジする枠、自分のキャパを自分で少なくしている。
・固定概念が強い。
・選択枠が少ない。
・過去の成功体験を追いかける。

【引退後】

・他人は見えているものが違う又は同じとは限らない
・やってみないとわからない、失敗するなら早めが良い
・相手の立場で物事を考えてみる
・選択枠を増やすために色んな情報や考え方を吸収する
・成功体験は成功体験で、そこから更にブラッシュアップしていく

正直、私は引退して、日が経つうちに自己概念が下がりました。
私は今後生きていく中で、これまでの自分は捨てる覚悟で変わらないと先はないと思いました。
引退後2015年に、ウィルフォワードの成瀬さんを共通の知り合いに紹介していただき、成瀬さんはじめ会社のメンバーの力をかりながら、アスリートのセカンドキャリアの道を歩んでいくことになります。
まずは、私は無愛想だったので、笑顔を作ることや自己紹介の練習からはじめました。

横田:今も、無愛想ですけどね(笑)自己紹介ってどのくらいやったんですか?

加納:プレゼン前は毎日やっていたか、毎週月曜にやっていたかな。

横田:そんな頻繁に、会社のメンバーの前でやるんですか?

加納:そうです。現役の時は、自己紹介って改めて必要ではなかったと言うか、自分を知っている人前提で会うから、あえて考える必要はなかったなと。自己紹介の練習するだけでも、気付きはありました。

相手は自分のどこを知りたいのか、会う相手のことをどんだけ調べて会いに行くのか、そこまで考えるようになりました。成瀬さんには、自己紹介を舐めるなと言われていました。

なので、何がきっかけで変わったとかはないんですけど、物事を深く考えたりそこから人との繋がりとかできたりで、色んなものの積み重ねで、変わって言ったんだと思います。

※TWO LAPSの卜部蘭ちゃんからの質問→加納さんが自己紹介で大切にしていることは?
→名前、今の自分の活動、相手のことを調べて、その日その時に伝えたいことを考えから会いに行く。

質問2

横田:加納さんが①外部への発信を積極的に ②外部の人、他競技の人と関わる、を現役の人に伝えたいと思った理由は?これは、TWOLAPSもめちゃくちゃ大事にしているところなんです。

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