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STEP-0-3:掃除・断捨離という基本能力

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前回からの続き-----------

ちょっと難しい話になりますが「企業戦略」「営業戦略」「販売戦略」「ビジネス戦略」といった言葉を聞いたことがあると思います。
 
難しい話を始めるとキリがないのですが、これらの「戦略」をシンプルにカンタンに言うとすれば、今流行っている「片付け」や「断捨離」です。
 
当社の強みを考えたら「こういう条件に当てはまっている顧客」が最も自社に相応しく利益や売上の確保もできやすい顧客パターン。


だけど、まるで違う毛色の顧客もいる。当社の強みを十分に引き出した取引ではないけれど、そこそこの売上はあるから、こういうところ「とも」関係を続けていくしかない


といったような話は、どこの会社・どこの個人事業にもあります。ですが、こういう時に「当社の強みで勝負していないから 失礼しよう」
 
「これからしばらくは、徹底的に「当社の強みを引き出した取引に絞った顧客だけ」を増やしていこう!」というのが「営業戦略」「販売戦略」

つまり「いろいろな意味でフル活用しきれていないもの=ゴミ」と考えて、取引先を「断捨離していこう」というのが「企業戦略」なのです。

逆に「当社の強みを引き出しきれていない現状の取引先に対し、当社の強みを さらに引き出すアプローチをかける」というのもまた「企業戦略」です。


いってみれば、これもまた片付け×断捨離×掃除「いつも使うものをピカピカに磨いてツヤを出す(掃除)」×「ほぼ使わないものは思い切って肩をつける(断捨離)」

業績の良い飲食店と、あまり業績が良くない飲食店。違いを見ると「業績が良い飲食店」は「いつも使うものにツヤがある」×「余計なものが ほぼない」
 
もっと言えば「玄関」「トイレ」がピカピカで「来客スペース」の【床面積】が広く、さらに「床」まで掃除が行き届きツヤがでていたりもする。

当然、お店の外に「雑草」など生えていません。料理を作る厨房にも「余計なもの」などなく、シンクや調理台はピカピカにツヤが出されています。


「業績が悪い飲食店」は「いつも使うものにホコリがかぶっている」×「意味不明な余計なものが いっぱいある」というのが恒例パターンになっています。

もっと言えば「玄関」が掃除されていない。「トイレ」も掃除が行き届いていない。来客スペースのホコリがあったり、ベタベタしていたりする。

お店の入り口の外には「雑草」があったり「枯れてしまった植木鉢」が放置されていたりする。料理を作る厨房も汚く、調理スペースが小さくモノがあふれている。

これは「飲食店の経営戦略」がうまくいっていない。ということにほかなりません。掃除や断捨離は、ありとあらゆる面に反映されてしまいます。


掃除や断捨離は、いわば「無意識行動習慣」です。経営者や取締役になると「戦略」という、超がつくほど応用型の「掃除や断捨離」をすることになります。

管理職になると「規定時間内で成果を出す」ために「不必要と判断した業務を削り、必要な業務の質を上げる」という「仕事の断捨離や掃除」をすることになります。

これを「マネジメント」と言います。自分の手元にいる「戦力(部下・スタッフ)」で無駄なく競合に勝つための「瞬間的判断」を行い「成果」を出していく必要がある。

チームリーダーも同じです。プロジェクトを進めるうえで常に「業務の断捨離と掃除」を行い続けることになります。この判断力はリアルな掃除と断捨離で鍛えられます


「いつか使うかもしれない」と「実は不必要なもの」を【捨てられないから】と残していると「残業」が増え「必要な仕事」でミスが増え処理時間が増えていきます。

成功者と呼ばれる経営者の自宅にお邪魔してみると、どこもビックリするほど荷物が少なく、玄関が整然と掃除され、床面積が広く、広い床にツヤが出ています。
 
冒頭でも説明しましたが、ここで説明していることは、ビジネスマン10,000人の中の トップ400人の人たちの「例外のない共通項」であるものばかり。

どうして、掃除や断捨離などしなければならないのか? と聞かれたら「成功者・周りから高く評価される人たちは、例外なくそうしているから」と答えるしかありません。


さらに、多くの会社で「断捨離と掃除」が得意な人たちばかりが高く評価されている事実があることも否めません。同じレベルの業務処理をしているなら掃除をしている人が高評価を受ける。

これが、多くの経営者、多くの中間管理職の人たちが部下に対する無意識で行う評価の基準。断捨離と掃除をいつもしている人ほど「高い評価」を受けているのです。

さて、ここで問題になるのが「掃除をすれば良いのか」という知識を得て「安心して終わり、という学校感覚の人の方が多い」という事実。1,000人中800人が、そうなる。

ビジネスは「リアルな行動による、リアルな成果」のみが評価基準になります。断捨離と掃除が 本当にできない限り、評価されないのです。


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