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もし、息子を産んでなかったら気づかなかったこと

私は4年前にはじめての出産を経験した。

それまでも、今の会社で働いてたけど、仕事でもプライベートでも、自分の好きなこととか得意なことがみつけられてへんかった。

仕事も主体的に取り組めてなかったけど、たまたまお世話好きで優しすぎる上司に恵まれて、甘えて甘えて仕事をする日々を送ってた。

自分でも気づいてて、葛藤もあって、でも内向的な性格も邪魔して、とにかくもやもやする毎日を送ってた。会社員向いてへんのかな?とか、興味ない分野やからかな?とかいろいろ言い訳つけてね。

そんなとき、私は妊娠した。はじめての妊娠。とにかく嬉しかった。今振り返ると、その現状から逃げられるっていう喜びもあったんかもしれん。そんとき、子どもって生き物は別に好きでも嫌いでもなかった。

そして、出産。産休育休に入るとき、みんなほんまに温かく見送ってくれた。私もさすがに休む数ヶ月前はいつもと違う気持ちになってちょっと仕事も頑張った。だから何か気持ちよく休みには入れた。こんな私が気持ちよく休めるなんか、ほんまに周りの人に恵まれたからなんやろけど。

出産後、赤ちゃんとの生活開始。右も左もわからんけど、目の前の小さすぎる生き物がとにかく可愛い。何これ、一生見ときたい。泣いても可愛い。おしっこかけられても可愛い。もう大好き。でも自分の子やから当たり前かな。

息子が10ヶ月のころ、親子教室なる習い事を始めた。っていっても目的は仕事復帰したときのための生活リズム作り。週4で行き放題で朝10時から開始やからリズム作りには最適かなって思ってね。

ここで今でも続くママ友、いや、もはや友だちと出会った。4人くらい。最大週4で普通の習い事より会う回数も多いから、ママ友ってより友だちになった。そのママ友の子どもたちも可愛い。可愛い。とにかく夢中になって一緒に遊んだ。私はママ友のおしゃべりより子どもたちと遊ぶ方が好きやった。

ある日、ママ友たちから言われた。
「Jコ、ほんまに子ども好きやんな〜私も好きやけどJコほどちゃうわ。」

……え?私ってまさか、めっちゃ子ども好きなん…?そうなん…?

そう。私はここで初めて気づいた。自分が子どもって生き物がめちゃくちゃ好きなことに。そうやったんや。だからこんなに毎日楽しすぎるんや。なるほど。知らんかった。

え、会社員とか辞めて保育士さんとかなろうかな?いや、でも仕事となると絶対たいへんやろ。そもそも受験資格あるんのかな?

というわけで、育休期間を利用して保育士の勉強を始めた。幸い、受験資格はあった。朝4時位に起きて1、2時間勉強したり、息子のお昼寝のときに勉強したり。でも育休期間中には合格しきれんかった。だから、復帰してから、科目合格を繰り返してなんとか合格。1年半くらいかかったかな。

そうそう、2年休んで復帰。さすがに仕事は浦島太郎状態やし上司も変わってるし心機一転……できるかな。時短勤務で時間もない。こんな私に何できんやろ。

……あれ?なんか昔と違う。あんなこともやってみよかな?こんなんはどう?あれ?めちゃくちゃ前向き。なんで?私仕事に対してこんな姿勢やっけ。

それに時短勤務で帰るのにみんなめちゃくちゃあったかい。なにこれ。ほんまうちの会社ありがとう。周りのみんなありがとう。私の時短のために仕事増えてる同僚たち、ほんまありがとう。なんでそんなみんな優しいん。この人たちに評価いっぱいあげてほしい。

子どもが好きなことに気づいて、保育士の資格取ったけど、もう少し会社員頑張ってみようかな。会社員も面白いとこあるかも。って思って、会社員続けることにした。で、今も続けてる。

そう、私は息子を産まないと気づけなかったことが3つある。

それは
①自分が子どもが大好きな人間であること
②働く場所を提供してくれてる会社や同僚のありがたみ
③会社員の面白さ

こんな重要なことに気づかせてくれた息子、そして周りのみんな、ほんまにありがとう。

私の人生、再スタートできました。

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