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#6 サバティカルタイムを振り返る②

この続きから…

誰かに何かを伝えてみよう期間

半年ぐらい経つと「学ぶ」(インプット)だけでは物足りないというか,
自分が社会に何の価値も提供できていないことにもどかしさを感じ,
自分が知っていることを,誰かに伝えること(アウトプット)にチャレンジしようという気持ちがむくむくと湧き上がってきた。

私が知っている何を伝えようか…
まずは,「数学」とか「キャリア」とか
自分が好きだし,何か付加価値な領域でトライを始めてみた。

1)高校で数学を教えること

通信制高校で,生徒たちが数学のレポートを完成させるためのサポートということで,週に2日の勤務を始めた。

教壇で数学を教えることは長年の夢でもあった。
最初の授業の時に「数学が嫌いな人」と尋ねたところほぼ全員が挙手。
√の計算どころか,正負の計算もおぼつかない子が多く,
完全にアウェーな環境。
生徒たちに向かって,sin,cos,tanと語ったところで,
ただただ,カタカナが宙を舞っている…そんな授業が続く。

自分のサラリーマン人生を振り返っても,
ビジネスシーンにおいてsin,cos,tanを使うことは皆無で,
では,今何のために生徒たちにsin,cos,tanを教えているのか,
日々そんなことを考えながら,生徒たちの前に立っていた。

ココでの気付きは2つ。

①私が生徒たちに伝えたいのは
 数字や数学的な考え方を取り込むと
 日々の生活が便利になる・豊かになる…そんな数学。

では,高校数学の中から何を伝えるのか…
1つ1つの単元の中から,日々の生活に使えるものは何なのかを抽出し,
そこを強調しながら授業で伝えていく。

②苦手意識を持っている数学を
 ちょっとでも学んでみようかなと思ってもらえるように
 私なりに加工して伝える。

生徒たちは「数学」を不味いと思っている。
そして,食べなくてもどうにかなると思っている。

「数学」を美味しいと思った経験のある私だからこそ,
どう料理すると美味しいのか,
どうやったらちょっとでも食べてみたいと思うのか,
腕の見せ所はそこかもしれない。

離乳食で,子どもにニンジンやホウレンソウを吐き出されたときに,
どうやったら食べてくれるのか…そんな試行錯誤に似ている。

今もまだ,試行錯誤は続いているが…
やってみては軌道修正をして,またチャレンジするのも面白い!

~「キャリア」でのアウトプットは,③に続く


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