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【好きを語る】写真を見ること


はじめまして、こんにちは。
多機能女優の松井花音です。

すっかり雑記になっているnoteです。

今回は私が高校時代から好きなこと、
「写真を見ること」についてつらつらと書き残していきます。


気づいたらそこにいた


「あ、私、写真見るのが好きなんだ」

それに気づいた瞬間は、
時間が経ってその場面を思い返した時でした。

小学生の頃にお芝居に触れた私は、その時から「一生お芝居を続けたい」と意気込み、日本大学芸術学部(日芸)に入りたい、と志願するようになりました。

時は経ち、高校3年生の秋。日芸の学祭に訪れました。
私が志望していたのは、演劇学科演技コース。それなのに、学祭中、惹きつけられて、一番長く滞在していたのは写真学科の展示でした。

元々写真が好きだったから、というわけでもなく。
知り合いの展示があったわけでもなく。

ただ、気づいたらその場所にいて、うすく流れるホワイトノイズのようなBGMに包まれる空間で、じっと、展示された海の写真を眺めていました。

そんな自分の状態を認識したのは少し経ってからでした。

今しかない、その瞬間を捉える唯一の方法


思い返せばあの頃から、写真展示のあるスペースを通りかかった時には立ち止まってゆっくり写真を眺める機会が増えていました。

なぜ写真をずっと見ていたくなるのか。

お芝居は物語がある。
移りゆくシーンを見てストーリーを楽しめる。
人物の感情の動きを楽しめる。

映画や動画も、そこにいる人も、変化がある。
今の一瞬と次の一瞬は違う姿をしている。
だからずっと見続けていても飽きがこない。

でも、写真は静止画です。
じっと見ていても、目に見えるその画に変化はあり得ません。

それでもなぜ、じっと見たくなるのか。

それは、写真こそが、一瞬一瞬変化していくモノの、もう二度とない瞬間を捉えることのできる唯一の方法だからかもしれません。

写真でこそ見たい「●●」


写真の中でも、特に好きなものは「水」の写真です。
水も常に動き続けているものの一つです。重力や風や、そのほか色々な要因によって揺り動かされ続ける水は、よく見ると場所によって全く違う表情をしています。

あるところでは穏やかなのに、すぐ隣では泡立って白むほどに激しい表情を見せていたり、そのまた隣では、なめらかなのに力強いうねりを見せていたり。一瞬一瞬で全く違う顔をしている水がとても怖くて、でもその怖さがどこか人間のようで愛おしくて、とても好きなんです。まさに、飽きがこない。

そんな水の見せる一瞬の表情を逃さずとらえるのが写真です。動く水を見ていると見逃してしまう表情を、写真は見せてくれます。

表れない想いを感じ入る


写真を撮ろうとカメラを手にした時、何を考えますか?

想いの強弱や方向性はその時々によって異なると思いますが、静止画としてとらえようとするその瞬間に対して、なんらかの想いを持っていると思います。例えば「ああ、今なんだか幸せだな」「すごい瞬間を見ちゃった」「あ、かわいい」など。いろんな想いを持ってシャッターを切っていると思います。

そのシーンに対して想いを馳せる。
そうしてとらえられたその瞬間の静止画には、撮った人の感じたものや想いが表れている。そう思って写真を見ていると、平面なのに何だか立体的に、奥行きがあるように見えてくるんです。

もちろん、写真を通して受け取るものは、私の勝手な感想です。
それでも何だか、普段言葉では表現されないその人の想いや熱量に触れられるような感覚になり、写真を見ていると胸がいっぱいになるんです。

新卒時代、雑誌出版社で働いていた私にとってカメラマンさんは身近で尊敬できる存在でした。仕事でもプライベートでも、カメラマンさん達が撮る写真を見ることが好きでした。そして、「この人の写真、好きだな」と思える人のことは、とても好きだったりすることにも気づきました。


たった一枚、それなのに


写真を通していつかどこかであった、もう二度とない瞬間に想いを馳せる。
写真を通してその人の内面を感じる。

人から見れば平面の一枚が、私にとっては映画一本分のフィルムくらいに感じることもあります。もしかしたらいつか、人生分くらい、いや、それ以上の奥行きと深みを持った写真に出合えるかもしれない。
そう思うと自然と写真に惹きつけられる自分の行動にも納得がいきます。


自分の持つ想いを表出する方法は人それぞれ合ったものがあると思います。私自身は写真ではなく、「朗読」「声に出して表現すること」だと思っています。
それでも、見えている世界をどうとらえるか、ふと撮った写真を見返すと自分らしさが出ているような気がします。きっとそれは誰もが同じ。
だから、良い写真(私にとって。奥行きを感じられる、じっとみていたくなる写真)はカメラマンにしか撮れないわけではない、と考えています。

意図せず、隠していた内面が表れてします。
うーん、なんて恐ろしいんだ。

でも、そんな可能性を秘めた写真が、
写真を見ることが、私はとても好きです。

そんなお話。



普段の私は、どこにも属さず野良として女優と、マーケティングやPR、編集、各種制作のお仕事などをしております。
受動的では機会を計画的に作り出せない女優業の活動を活発化させるべく、YouTubeではあるある動画を投稿したり、毎週水曜日23:30〜はチルする朗読配信を2019年から続けていたり、そのほかにも日々色々仕掛けていたりします。

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