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3月4日、田舎のおいしい焼肉屋

今日は実家から徒歩1分未満にある焼肉屋「金山亭」へランチを食べに行った。先日放送された『帰れマンデー』で、出演者らが訪れたお店だ。おそらく、私が生まれる以前からある。物心ついたときには、すでに当たり前のように存在するお店であった。

実家のお隣さんが営んでいて、いわゆる「ご近所さん」だ。昔はたまーに食べに行っていた。しかし、いつしかあまり行かなくなり、そのまま時が過ぎた。

今回、テレビで見ておいしそうな焼肉が食べたくなったため、母親と祖母と一緒に行くことにした。時間は12時前。お昼時で混み始めるタイミングだ。ちょうどスムーズに席に座れ、私と母親は「カルビ定食」を、祖母は「肉丼」(スライスされた豚肉が乗っている)を頼んだ。単品で、テレビに出ていた「ホルモン」も頼んだ。

前菜(お豆腐は食べかけ)

最初に、キムチ、サラダ、お豆腐が運ばれてきた。どれもおいしく、すぐにペロリと食べてしまった。そして、ホルモンも届き、母親と一緒に「もういいかな?」「まだかな?」などと言い合いながら焼いた。そう、母親は心配性ゆえ、肉はよく焼きなのだ。それが当たり前だと思い、育った私もいまだに焼き肉は焼き加減がよくわからず、たびたび焦がす。

焼きすぎかな? と思った段でホルモンをみんなで食す。柔かい!!! テレビでも「柔らかい!」と絶賛されていたが、確かにこんなに柔らかいホルモンは食べたことがないほど、本当に柔らかかった。1皿などすぐにぺろりと食べてしまった。

ホルモン(すでに半分焼いた残り)

続いて、肉丼、カルビ定食が届いた。肉丼は「ご飯少なめ」と言っていたが、おそらくここは「大盛り」がデフォルトなので、少なめだと「普通盛り」になるのだな、と届いた肉丼を見て思った。もちろん、カルビ定食のご飯も大盛りだった。

ふと、ここで肉丼を食べようとする祖母の姿を見て、なんだか小さくなったと実感した。いや、今日だけではない。会うたびそう思うのだ。数年前まではもっと大きかった祖母が、最近は会うたびに小さくなっていっているような気がするのだ。私が頭の中で思い浮かべている祖母はきっと、いつも昔の祖母で、だからこそ会うたびそれと比較して「小さい」と思うのだろう。実際、同居している母親に「小さくなったよね?」と尋ねても「そう?」と返ってくるのだ。いや、もしかしたら、母親は毎日祖母の姿を見ているからこそ、ささいな変化に気がつかず、私はしばらく会わない期間が続くからこそ、変化に気がつくのだろうか。よくわからなくなってきた。

まあとにもかくにも、カルビ定食はおいしかった。カルビが何枚も入っていてボリュームたっぷり。そこらへんのチェーン店の焼肉屋よりも、断絶おいしいと思った。このボリュームとおいしさで、1100円なのはすごい。都会にも負けないクオリティである。

カルビも2枚焼いたあと

母親も祖母も私も出された食事をペロリと食べ、完食。「金山亭」がこんなにおいしい焼肉屋だったなんて、知らなかった。持ち帰りでキムチとホルモンを買い、みんなで「おいしかったねぇ~」と談笑しながら、徒歩1分以内の実家へ戻った。

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