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1000字で読む文学の話44「潮騒」「わたしが一番きれいだったとき」「ツァラトゥストラはかく語りき」

第百三十話 「潮騒」三島由紀夫

 昭和二十九年(一九五四年)に刊行された三島由紀夫の「潮騒」は、つねに重厚で緻密な構想を持つことで知られる三島文学の中にあって、やや趣を異にする牧歌的な青春小説です。

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