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ジャポニカ米とインディカ米

お米の種類は「ジャポニカ米」と「インディカ米」の二つがあります。
米粒の形から前者を「短粒米」、後者を「長粒米」と呼ぶこともあります。

私たちが食べている国内産のお米はジャポニカ米です。
粘り気の多いデンプン質を持ち、もっちりした食感が特徴です。

インディカ米は日本では「タイ米」と呼ばれることがあります。
タイだけではなくインドや東南アジアなどで広く生産されています。

粘り気の少ないデンプン質を持ち、さらりとした食感が特徴です。

日本の国内で消費されるインディカ米はほとんどが加工用です。
お煎餅などのお菓子の原料や沖縄のお酒「泡盛」の原料になります。
ご飯として食べられる量はジャポニカ米に比べてほんのわずかです。

しかしインディカ米の独特の香りと味を好む人も多くいます。
タイカレーやピラフを作るのに適したお米です。

ずいぶん昔の話ですが、冷夏のために記録的な不作となった年があります。
そのときタイから日本にインディカ米が緊急輸入されました。

当時はインディカ米の料理方法があまり知られていませんでした。
そのためせっかく輸入しても国内では敬遠されてしまいました。

お米が食べられないまま捨てられて大きな社会問題になりました。

日本の炊飯器はインディカ米を炊くのに向いていません。

インディカ米は、炊くというよりもパスタと同じように鍋で茹でます。
茹で上がったらザルに取って湯切りします。

日本のご飯の炊き方とはだいぶ違っていて驚くかもしれません。
上手に茹で上げたインディカ米は香りが豊かでとてもおいしいです。

今では日本人もインディカ米の魅力に気づいています。
少なくとも私のその一人です。

もちろんジャポニカ米も大好きです。
両方を味わえるのはとても幸せなことだと思います。


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