大学院行ったあと何をした?

本記事は、社会人学生Advent Calendar 2023の18日目の記事です。

初めてのアドベントカレンダー、なにを書こうかいろいろ迷いましたが、等身大のありのままいきたいと思います。進学を考えている人はもちろん、在学中やOBの方、記事タイトルに釣られただけの人も最後まで読んでいただければありがたいです。


自己紹介

経歴

国内メーカーに勤務、主に社内コンサルとして活動しています。
学部卒で就職後、新卒4年目のとき進学を決意し受験。働きながら2020年にAIIT(産業技術大学院大学)に入学、コロナ禍により残念ながら通学することなくフルリモートで2022年3月に修了。社会人大学院での専攻は事業設計工学(専門職修士)。

進学した理由

ある程度仕事に慣れてきたタイミングで、受け身で与えられた仕事をこなすことに閉塞感を感じたこと。知人同僚の転職していく姿を見てタコつぼの中にいるのではという漠然とした不安感。そして高校の同期で、捨てきれなかった夢に向けて新卒の会社を辞めて進学し資格職に転身する友人がいたことでキャリアアップのための選択肢を知るとともに挑戦することへ後押しされたこと。などです。
*実際に入ってみていろんな人に出会った感触として、立派な理由を練り上げるよりもとりあえず扉を叩いてみたくらいのフットワークがちょうどよいと思います。(ただきちんと決まったことはやりきる社会性は必要)

大学院で学んだこと

「MOTとMBAのいいところ取り」を狙い新設した事業設計工学コースの1期生として入学しました。もともと考えていたのは別コースだったけれど説明会聞いてより面白そうだと感じたので急遽変更。
1年次は①イントラプレナー(企業内起業家)②アントラプレナー(企業外起業家)③事業継承 のいずれかを意識して講義を選択するカリキュラム設計。2年次はPBL(Project Based Learning)活動+興味のある講義で知識スキル・コンピテンシー獲得を目指す。というものです。

PBLに関しては初年度ということもあり「事業設計工学の専門職修士号に見合う活動」とはなんぞやと大学側も手探りのところがありましたが、個人的にはとてもよい経験になったと思います。

企業に戻ってみて

やったこと・やらなかったこと

働きながらだったので「戻る」というのはやや違和感ありますが、そこはさておき…。
修了後1年目は社外の活動が認められ、新規事業系の部署に携わる機会を得ました。詳細は省きますがGX(グリーントランスフォーメーション)、平たく言って脱炭素関係のものです。アピール大事。
新規事業開拓にあたって、社外コミュニティへの参画や展示会出展・商談を通じた案件組成、省庁や関連団体とのルールづくりや活用方法の模索、その他社内への広報活動など幅広いところに挑戦させてもらいました。

ほかにも、ある程度規模が大きくなった会社での新規事業論については巷で言われていることが経験として理解できた一年でした。
辞めたいほど嫌なこともないがほどよい福利厚生で辞められずなんとなく局所解に陥っているような感覚の方はOne Japanについて調べてみるといいヒントが得られるかもしれません。さらに興味のある方はこちらの書籍がオススメです。

修了後2年目。一旦別プロジェクトにアサインされ、社内の新規事業界隈からは少し距離をおくかたちになりました。

一応社内外でいろんなコミュニティに参加し活動しているものの、残念ながら現時点では一生をかけて(あるいはそのつもりで)取り組むほど情熱を傾けられる「やりたいこと」は特に見つかっておらず。
手段として、『新規事業を始めるにあたってはベン図で「やりたいこと」「できること」「社会的に求められること」を描いて3つが被ったところに事業のタネを見出すのが一般的な手法』といった類の知識はあるものの、じゃあどれだけ情熱をかけて取り組むかというと別問題……。

いまやっていること

イントラプレナー(社内起業家)を目指していたものの少し違う方向になったいまの関心事は、既にある環境・組織をどう活かせるか?ということです。(ベンチャー行かないの?と言われるものの転職が目的になるのはなんか違うとも思い…)

コンプライアンス遵守が行き届き安心安全になっていく一方で、それが行き過ぎて、かえって「生きにくい」部分が世の中的にも拡がっているのではないでしょうか。
将来に対して明るく前向きにあるためにまずは自分が面白く活動できる場が必要と考え、せっかくあるリソースをうまく活用するために企業文化を内側から変えてみることに取り組んでいます。

手始めに社内で興味関心の近い人たちで集まり、社内で公認のサークル(ものづくりサークル)を立ち上げてみました。幸い、社内でも理解ある方に巡り合えて場所や工作機械類などさまざまな資源を使わせていただく環境が整いつつあります。

メーカーの人なのに安全第一であったりさまざまな理由で手を動かせず心理的にも遠くなっているものづくり、もっと自由で面白く楽しさがあってよいのでは?と問いかけていく一年にしていく予定です。


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