見出し画像

自己肯定力の話。

こんにちは、鹿の子です。
唐突ですが、私は子供の頃から「落ち着きのない子」で近所でそれはそれはもう有名な子でした。たとえば幼稚園の給食の時間に、じっとしてられないとか。昔は「落ち着きのない子」で終わりましたが、いまだと「障がい」と言われるらしいです(最近、職場の同僚との会話で知る)。

そんな子でも、紆余曲折はあるだろうけど、ちゃんと大人にはなれますよ(と、落ち着きのないお子さんお持ちの親御さんにはいつも言います)。

大人になってからも、よく言われるのは以下の言葉です。
「猪突猛進だよね」

仕事ではこうも言われます。
「ブルドーザーみたいな働きっぷりだよね」
「基本レス早いよね」

意識して「早くやらなきゃ」とか思ってやってる訳でもなんでもないです。
ただ、以下のことを思っています。
「気になって仕方ない」
「色々やること・考えることがあるから、ちゃっちゃと片付けたい」
「時間がもったいない」

言い換えるとただのせっかちですね。

もちろん、早いことが必ずしもいいことばかりとも限らないです。
「ちゃんと考えて行動してるの?」とよく注意されたりします。

でも自分なりに「これがベスト」だとおもったから、そう動いているだけ。

社会人経験も、人生経験も、酸いも甘いも嚙み分けて、時には苦汁を嘗め、それなりに経験値を積んだ今だからこそ
「自分なりに考えた結果、これがベストだから、こうした」とちゃんと主張するし、
「あれこれ悩んでばかりでも仕方ないし、動いてみないと、飛び込んでみないと分からないことも多い」とも思う。
もちろん、結果が間違ってたら「己の非や落ち度はきちんと認めないといけないし、素直に謝るべき」ということも忘れない。

でもそう思えるようになったのはわりと最近の話です。

実は、自己肯定力は低いほう

社会人なりたて〜つい数年前までは、
「自分の行動・決断」に常に自信を持てず、注意されればたとえ自分に非がなくても「自分が悪い」と思ってしまいがちで、
「こうあるべき」「こうでなければいけない」「もっとちゃんとしなきゃいけない」と常に思っていました。
つまり、自己肯定力が低かったんだと思います。

いまでも決して、自己肯定力が高いとは思っていないですが、
昔に比べて、「こうあるべき」という考えも無ければ、
「とりあえず動いてみて、その結果で考えたらいい」とも思えるようになりました。

また、自己肯定力が低いことは、悪いことばかりではなく、例えば自分が意図しないトラブルが起きたり、仕事上で相手になにか依頼して出来上がった時の成果物が「自分の意図してないものや結果」だったりすると、「自分の指示に落ち度はなかったか?」とまずは考えます。

いまに至るまで理由は色々あるけど、多分以下の内容は大きいのではと思っています。

1)人生の経験値
2)「できること」を増やす
3)「やらないこと」を決める

1)人生の経験値

1)は、仕事の経験だったり、人生の経験だったりを指します。
私の職歴は、販売・一般事務・営業事務・公務員・営業・経営層などなど、それはそれはもうカオスな職歴。

職場はもちろん、業種・業界も異なれば、そこで経験する内容も異なる。
販売なら、クレーマーに恫喝されて警察沙汰になったこともあれば、
事務ならお局様にいびられて、いじめられて、鬱にもなったり、
営業ならノルマ達成のために日々血反吐を吐くような経験もしたり。
もちろん、悪いことばかりではなく、やりがい・達成感など、いい経験もたくさんありますよ。

数々の職場での経験が、今の職場での経験として生かされていると思うので、
多少のことは「まあ、そんなもんでしょ」と思うし、
「社長が理不尽なこと言ってるけど、多分圧倒的に語彙力足りないだけで、こういう考えで言ってるんだろうな」とも許せる(許せないことも多々あるけど。笑)。

仕事の経験だけではないです。
親の病気とか(この話はこちら)、家族の醜いいざこざとか、親友の死や、親の死とか(この話はこちら)、病気とか、泣くほどまでに好きだった恋人との別れとか(この話はこちら)、人からの裏切りとか、お金のトラブルとか、予期せぬハプニングとか。
いいことも、悪いことも、人生は色々なことが起こります。
なにもない平坦な人生を歩んでる人なんでいないんじゃないか、とも思います。

そんな経験が、自分の心のキャパを少しずつ広げて、自分の引き出しを少しずつ増やしているんだと思います。

そして事あるごとに「無駄なことは無い」と自分に言い聞かせて、そこから少しでも何かを得たり学ぼうとすることを心がけてみるのも良いのかも知れません。

2)「できること」を増やす

2)は、仕事の経験値・スキルももちろん当てはまります。
できる業務が増えると、仕事への理解がいっそう深まるし、円滑に回るようになったりもしますね。

仕事だけではなく、プライベートもそうです。
私の場合、ここ数年で変わったことといえば以下の通りです。
「料理のレパートリーが増えた」
「ペーパードライバー脱却して、よくドライブするようになった」
「ある程度自分で家具の組み立てができるようになった」
「一人で行ける場所が増えた」
「行動範囲が広くなった」
「雑学も含めた知識量が増えた」  など

特に、車を買って、自分で運転するようになったのが大きいと思います。
昔は、家族や友人・恋人に連れて行ってもらうしかなかったので、
「自分で行きたいところに運転していく」「行動範囲を広げる」というのが良い影響になったのではと考えます。

3)「やらないこと」を決める

できることを増やすと、時には心が埋もれそうになることもあります。
「こうしなきゃいけない」「こうでなきゃいけない」など考えたりすると、余計に。

自分を甘やかす意味でも、精神衛生を保つ意味でも、自分の心のキャパを開けておく意味でも、「やらないこと」をいくつか決めました。

「安請け合いしない」
「気乗りしないイベントには参加しない」
「所定の場所に入らない以上のモノを買わない」
「無理に返事しない」
「無駄に先延ばしにしない」
「どうせ***とか言わない」
「初見で相手を決めつけない」
「3
回自問自答しても理不尽だと思ったことには、自分の主張を曲げない」
「1日の予定のうち80%以上詰め込まない(=20%程度はバッファを作る)」
「*時以降にはスマホやPCを見ない」  など


列挙したのはあくまで私の一例ですが、これらをやったからと言って、必ずしも自己肯定力が上がるとも限らないです。
結局は、自分の心は自分で決めるし、自分がどうありたいかを決めるのも、自分です。

モノや情報、選択肢が多くて生きづらいと思うことはたまにあります。
あの時、別の道を歩んでいたら・・・などと思うこともあります。
でもその選択肢があったから、今があるし、
その選択肢を選んだからといって必ずしも思い描いた結果になったか、というとそんなことは誰にもわかりません。

自分は自分。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?