彼女の世界

感じたことを感じたままに

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感じたことを感じたままに

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感情

彼女は人が沢山歩いてる道を歩きたくなる 毎日通い慣れてる道とは違う道を歩きたくなる 少し遠回りして帰りたくなる 疲れて一刻も早く睡眠をとりたいはずなのに 彼女をそうさせる気持ちはなんなのか 彼女自身も分からなかった ただひたすら遠回りして帰りたかった 様々な人が交差する道 初めて会う通りすがりの人たち もしかしたら過去にどこかの道で すれ違ったかもしれない人達 音楽をイヤホンに流して聴きながら ゆっくり歩く夜道が彼女には心地よかった ふと我にかえると寂しさが込み上げて

    • 感情

      彼女は一人にならなければならない 彼女は外の世界を遮断しなければならない 彼女の目に映る外の世界は狂気に満ちている 見る側の精神が混濁しているからなのだろう それに気づいてしまった彼女は 立ち止まる事しか出来ない 無数に広がる空や星を見ていても 彼女は自分がちっぽけに感じるだけだった 彼女自身でさえ彼女がわからなかった 漠然と広がる不安から抜け出せずにいた 望むものが一つあるとしたならば 彼女は感情を消したかった 嬉しみも喜びも悲しみも怒りも その全てが彼女だった 彼女

      • 矛盾

        彼女の見る世界は矛盾だらけで なにも言えずにただそこにいた 彼女自身も矛盾していた それが心地いいのか 心地悪いのか分からなくて 彼女も困惑した 信じたいと思う世界が在っても そこには矛盾が生じて 彼女は悲しくなった 彼女は知らないふり見ないふりが得意だった 彼女自身も偽りと矛盾で生きていた それでも矛盾だらけの世界で 彼女は悲しむ必要は無かった ただそこにいるだけで 彼女は満足だった そこにいれば彼女の価値を見出せる気がした だからこそ矛盾だらけの世界に居続けた 自分