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単純な原理で多様な現象
この記事のタイトルはマウントフジアーキテクツの原田さんの言葉です。
少ない手数で多くのことを実現
最小限のパーツで最大限のバリエーション
原田さんは、講演会の内容や説明する建物によって少し言葉を変えるが、
よくこのような話をしていてる事を最近知った。
原田さんの言葉を聞いて、ある事を思い出した。
私は学生の時、コンセプチュアルな建物を目指して設計していた。
コンセプチュアルな建物=ひとつの強い考え方で作られたものと考えていた。
社会人になり、
その考え方はブラッシュアップされた。
他社のプロポーザルの提案を見た時だ。
提案は、低層の庁舎であった。
競合他社の提案が全て高層の中、唯一低層で提案していたので、とても印象に残っている。
プロポーザルというのは、課題がいくつか出され、
それに対して解決策を提案するのだが、
ほぼ全ての課題に対して、その解決策が「低層」で説明されていた。
その提案はとても明快で説得力のあるものだった。
そして、2017年にその建物が竣工し、雑誌などで紹介されているのを見て、
とてもワクワクするような素敵な建築だったことを覚えている。
「ひとつの強い考え方で、さまざまな課題を解決できる」
コンセプチュアルな建物の意味が、自分の中でブラッシュアップされた。
そして、そんな建物を設計しようと当時強く思った。
よし、単純な原理で多様な現象が起きるような建物を設計しよう!
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