冬の帰省

ついこの前夏休みの帰省をアップした気がしますが、
先日、冬休みの帰省をしてきました。

夏はお盆に合わせて帰省しましたが、
交通費が高いだけでむしろ家族や親戚と過ごす時間が少なかったので、
今回は1月10日頃の成人の日の連休のあたりで帰りました。

学生時代なんかは地元の友達に声をかけていたのが、
それも年々少なくなっていき、
ここ数年は気取られないように過ごしているとさえ言えそうです。
嫌いになったというより、姪や甥などの成長と、
親が老いるので時間を家族に使うからですね。

そんな帰省でもずば抜けて家族と過ごすはめになりました。
というのも、帰省した日の夕方に母が倒れてしまいました。
最初は様子見だったんですが、
風呂から上がった直後というのにガタガタ震えていたので、
どう考えても素人じゃ扱えない体調不良だと感じ119へ通報。
お客様など他人のためなら通報した事がありましたが、
家族となると初めて。
よく夢で通報して上手く説明できないというパターンが多かったので、
しっかり説明できるか不安だったのですが、
意外や意外、通常の電話よりも落ち着いていたように思います。

人間にも色んな種類があるようで、
どうも自分は大事になると落ち着いて行動できるようです。
その代わり、日々の暮らしはミスとストレスだらけですが(笑)
思えば東日本大震災の時も過呼吸で悩んでいて、
地震がドーンときたら嘘みたいに過呼吸が治ったのを思い出しました。

さて、救急搬送された後、インフルエンザの薬を処方されて一応母は帰宅したのですが、具合はなかなか良くならず。
ある夜は隣の部屋で寝ている私の名前を何回も呼んで助けを求めてたそうですが、「フンガー」と寝てる自分は全く聞こえず、もっと離れた部屋で寝てる父がなんとか対応したそうです。
本当に日常では役立たずな俺なのです。

インフルエンザの薬でほとんど改善が見られないので、
医療に詳しい兄弟が「日曜でも救急患者なら診てもらえる」という、
非常に活きた知識を活用して病院に直行。
そのまま母は入院という事になりました。

なんでも「きんけつしょう」の疑いがあるという事です。
貧乏な俺が帰省した日に発症したのでドキッとしたものですが、
漢字で書くと「菌血症」となり、
なんらかの細菌等が血液に混じって悪さをする症状だそうです。
今日現在もどんな菌が原因かは聞こえて来ませんが、
とにもかくにも抗生物質との事で毎日点滴で投与していただき、
自宅でよくあった、つい先程まで調子良かったのが突然震えだすという、
発作のようなものは起きなくなったようです。
あとは病院にお任せするしかありませんね。

しかしちょっとした病気でも素人は無力なんだなと痛感しました。
以前、高齢者福祉施設で働いた事があり、
母をトイレに立たせる時などにその頃のコツが役に立ちましたが、
医療と介助ではまったく違うのだなと。
ましてや心が折れて退職した身ですから、そりゃあ無力です。
119を落ち着いて要請した事だけが今回の成果でしょう。
他はてんでダメでした。力になれずです。

後ろ髪を引かれる思いで戻ってきましたが、
より仕事に頑張るしかないなと感じている所です。
そうでないと支援もできないし、良くも悪くも何か変化があった時に迅速に対応できませんし、それ以外に頑張りようがないですから。

薄情にも思えますが、今は目の前の事に集中したいですね。
まあ、菌血症で命に関わるとまでの見立てはなかったので。
むしろ、落ち着いた後に「この期間何やってたんだ?」と叱られないよう、
真面目に生きなきゃいけませんな。


#日記 #エッセイ #菌血症 #金欠症 #帰省

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?