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【ライブレポ】春風とともに感じる音楽の幸福「#JAPANJAM2022 5/4」

2022年5月4日の記録。小春日和というよりもう既に初夏の暑さすら感じるこの日に千葉県は蘇我市、JAPANJAM2022に行って参りました。いや、春の野外フェスは最高。本当にこの一言に尽きるな~~~~。初めて春の野外フェスに参加したんだけど気持ちよすぎた。春風と太陽と音楽に塗れた1日の幸福について今憶えている限りで文章に残しておこうと思います。

11:15 おいしくるメロンパン(SKY STAGE)

1番手は本命おいしくるメロンパン。大好きで堪らないおいしくるですが、フェスで観るのはこの日が初めてだったんですよね。本当は前列で観たかったんですけど、チケットを土壇場一週間前に飲み会のノリで取ってしまったためにもう前列座席の抽選が終わっていたんですよ。悲しい。だからこそ、少し早めに行って良い所でみたいな~と思っていたんですけど、実は朝からとんでもない事件やらかしてたという(ここから数行はライブと全然関係ないです、飛ばして下さい)。急遽決まった野外フェスに朝っぱらからハイテンションで蘇我の地へ向かう私たち。10:00頃に到着するも駅からライブ会場への道のりは人人人人、ゴミのように人達で溢れかえっておりました。”これじゃ混雑すごいし、チケット先に用意しておこうか”と画面を開くも登録したはずのQRコードが出てこない。パニック。よくよくアプリを見たらなんと、5月1日のチケットじゃん...。間違った日付でチケとってて、今日のチケットをもっていないことに会場で気づくという。あと30分でおいしくる始まるって言うのに、蘇我で立ち尽くしましたよね。なんとか当日券があったので音速で支払いを済ませ、無事入場。チケット持ってないくせに意気揚々とバンTバッチリ装備で蘇我まで足を運んでた奴だと思ったら、まじで阿呆すぎて笑った。飲みながらチケットを申し込まないという教訓を得ました。

そんなこんなで無事入場し、先にSUNSET STAGEで演奏してたCreepy Nutsのグルーブに揺られてSKY STAGEへ。柵前3列目くらいセンターをゲット。丁度リハしてるところだったかな。今までおいしくるはワンマンしか行ったことなくて、フェスが初めてだったからリハを見るのも初めて。野外のステージで目一杯声出しをするナカシマさん、"良かった"です。特にリハで曲はやらなかったかと思う。1度舞台袖に戻り、スクリーンにアーティスト名が映し出されると、いつものSE「Bye Bye Summer」が鳴り響く。峯岸さん、原さんともにいつものように登場。ナカシマさんは爽やかな白いシャツに着替えて登場。静かな空間を風が靡く音だけが漂う。存在しているだけで爽やかなバンドっているんだな。その空気を切り裂くように、ギターを鳴らしてはじめたのは「look at the sea」。おいしくるの魅力はなんと言っても、そのライブアレンジの激しさ。この曲入りも最高でした。それよか、ほぼ初夏と入っても過言ではなかったこの日に、心地よい風を感じて「look at the sea」を聴く贅沢感。心洗われる。その次は、まさかの選曲で「命日」を。フェスでこういうセトリ組むんだ...。好き...。そのまま勢いは止まらず、「色水」を。会場全体がおいしくるの生み出す爽やかな空気に染まり、体も揺れ出す。”飛行機雲が淡く線を引く”という歌詞を青空の下で聴ける幸せ。生きてて良かったね。透き通るような声が響き渡る中続くのは「透明造花」。歪んだギターとベースで一気に夏のような暑さと美しさを感じる。野外という特別な場所を空からまるごと彼らの空気で包み込む。そこからクリーントーンが綺麗なアルペジオで「epilogue」へ。"空と涙溶け合って"という歌詞で、ふと青く澄んだ空を見上げたんだけど、綺麗すぎて涙が出そうになった。"透けた指に触れたくて 夏だ"。ナカシマさんがそう告げただけで、夏がきた。本当に。そういう気持ちになるライブ。真空管の音が美しく空へ広がる瞬間に、野外の素晴らしさを感じた。続くのはライブの十八番と言っても過言ではない「シュガーサーフ」。これ、本当にライブを見てください。まず映像でいいからとにかく見て。爽やかさの中に潜んだ狂気やら美的暴力性が凄いんだって。うねるベース、歪むギター、ドラムソロ。流れるようにステージで暴れ出すのを生で見たらやめられない。ライブで化けすぎる曲です、バンドです。

そして丁度この日にリリースしたアルバム『cubism』から表題曲「Utopia」を。誰かに届けたいという思いを特に強くして作ったという今回のアルバム。聴いていて視界が開けるような感覚が確かにそこにある。楽器の音、透明な歌声と共に空を滑るように遠くまで広がっていた。そして「斜陽」へ。どちらかといえば暖かさがあるこの曲。最近ライブの終盤だったり、ラスト1曲に組み込まれることが多くて、安心感とともにおいしくるの時間が終わりであることに気づく。この曲がラストかと思ったけど、最後に「5月の呪い」を。5月のJAPANJAM、この会場でこの曲を聴ける幸福!!!ポップに弾むスネアとともに音楽に身を任す。今日1日これから待ち受けるであろう幸福を示すかの様に、明るくステージを終えたおいしくるから目が離せなかった。MC中には、”自分たちの出たステージの中で1番大きなステージだ”と言っていたが、そんなことを感じさせなかった。縦横無尽にステージを動きながらベースを弾いていたり、いつもの明るさで会場を盛り上げながらドラムソロもバチバチに決めてたり、朝一番野外という環境下でもギターをかき鳴らし目一杯の歌声を響かせる彼らにさらに心惹かれてしまった。最高!物販パーカーも可愛かったです。6月のツアー楽しみ!

12:45 ハンブレッダーズ(SKY STAGE)

2番手はこちらも本命ハンブレッダーズ。最近本当に界隈での熱量が半端ではないなと感じております。だって、ホールツアーのチケットあたらなかったんだもん(逆ギレ)!バンド自体がどんどん大きくなっていくスピードを体感しながら、この日は柵前でなんとか観られました。リハ時点で人の圧凄い。そのリハでは、”DAY DREAM BEAT”と”ライブハウスで会おうぜ”を。え?本編?彼らの曲の中でもキラーチューンであると認識しているこの2曲をリハーサルからやってしまうという大盤振る舞い。その様子からも彼らがステージに立つ武器となる曲を沢山増やし、進化し続けている様が覗える。本編では最新アルバム「ギター」から表題曲「再生」を。胸が躍るギターリフがハンブレッダーズの音楽が始まることを告げる。"首を振らせるよりも、誰かを頷かせる音楽をやりたいと思ってます。名前と顔とドラムが教員免許持っていることだけ覚えて帰ってください。"と笑い混じりに話すMC。その目には確実に熱い闘志が宿っていたように思う。そして「ユースレスマシン」へ。いつの間にか忘れてしまったような子供心を、フェスで心のままに音楽を楽しむ自由を高らかに鳴らした。続くのは「銀河高速」。晴れやかな空とは正反対のイメージだが、この曲を大きなステージで聴くのが夢だったんです...。”続けてみることにしたよ”。この言葉が毎回胸に刺さって消えない。私も何かしら1つに情熱を傾けて、全てを投げ打ってでも続けてみる覚悟をしたいなと強く思う。そして珍しい選曲「プロポーズ」。フェスでやるんだぁ...と感動。ムツムロさんの綴る歌詞は1つ1つに日常の細かな動作を具体的な言葉に落とし込んでいる気がする。エッセイを読んでいてもそうだが、その文才が光る。”国道沿いのファミレスで ミックスグリルを頼んで 食後のデザートにはアイスシャーベット”。この歌詞が好きです。ありふれた生活だからこそ、目が滑って流してしまいがちな温かな一瞬を、見逃さずに歌詞にしてくれるからこそ、聴く人は想像しやすく自分の生活と照らし合わせて心を温められるんだろうなと思ったり。これは主観なのですが、刺さるなと思う歌詞には2種類あると思っていて。1つが抽象のまま思いもよらない単語の組み合わせをしたり余白が多いもの、もう1つが日常の有り触れた事象を具体的状況を固有名詞でかくもの。どちらの良さもあるなと思いますが、最近は後者の方が流行っている気がするね。どちらにせよその物事の切り取り方だったり、視点が必要だなと思うけど。話が逸れまくってしまいましたが、この次にやったのは「COLORS」。”僕らは敵じゃない それって素敵じゃない?”。会場全体が一体となって音楽に溺れていく。コロナ禍じゃなかったら全力でシンガロングしてました。続くのは「ワールドイズマイン」。大きなステージの上でもその広さを感じることのないほどに堂々としたステージ。まるでRPGや漫画を見ている様に目覚ましく強く逞しくなっていくバンドの姿が、まさにワールドイズマインのMVそのものでした。

会場のボルテージはマックスに。"人間の最大の発明って何か知ってますか?俺は知ってます。ギター!"と告げ、始めた「ギター」。染みついた常識、くだらないルール、それに縛られた全ての人をギターの音色でぶっ壊してしまうその熱量に圧倒。衝動的に拳を上げたくなる。そしてラスト1曲は「BGMになるなよ」。ひたすらに、ただひたすらに音楽を歌うバンド。彼らが伝えたいこと、守りたい物、その全てがこの曲に詰め込まれている気がした。”フルボリュームの耳栓があるから何も聞こえない”。ワンマンにいっても感じたが、音楽が音楽であること、現実を破る剣にはならないけれど現実から守ってくれる盾にはなるということを心に体に響かせてくれた。”生きてて良かった そんな夜はいくつもあったけど 1番素晴らしい夜はきっとまだ来てないんだ”。その言葉に毎回背中を押されている。彼らのステージを観て、また明日を歩く勇気が出た。ありがとう。顔と名前とドラムの木島さんが教員免許持っていることだけはばっちり覚えているから、次のライブは当選させてくれよな!

13:30 ハルカミライ(SUNSET STAGE)

3番手は友人のお目当てのハルカミライを。完全にライブではじめましてだったんだけど、あたたかくて素敵すぎるバンドだったと言う印象が強い。サブスクは解禁されていないみたいだったので、聴き直しながら書けず記憶が薄れまくっているかもしれない。2番手に観ていたハンブレの次のタイテだったので、ハンブレの最後の音を合図にSUNSET STAGEへダッシュ。もうかなり人が集まっていて、少し後ろの方で観ることに。”リハでは、ボーカルは出てこないんだよ”と教えて貰ったが、楽器隊だけの演奏でも会場は大盛り上がり。それによってさらに高まる期待と供に本編の開始を楽しみにしていた。本編開始は「君にしか」から。バンドロゴの入った旗を掲げて登場する学くん。サビで両手を全力で突き上げながら心揺さぶる音楽に揺れる。君にしかという強い言葉が真っ直ぐ心に響くほど、素直に伸びる声に会場の熱気が一段階上がった気がした。そのまま「カントリーロード」へ。もうこの時には学くんもドラムの小松さんも上裸になっていてウケた。それほど熱いライブだ。続くのは「ヨーローホー」。跳ねるツービートと無邪気に響き渡る演奏と歌がただただ楽しい。”あったかい お天道さんみたいだろう”。照りつける太陽も暑かったけれど、観客に”来てくれてありがとう”と何度も伝え、声をかけながら歌う姿が何よりも純粋で熱かった。いい人なんだろうな...。素直な人なんだろうな...。と勝手に思って心に染み渡っていました。続くのは「ファイト!!」「俺達が呼んでいる」。野外の音響でこんな声量出るんだ、すげえ...と終始なっていました。生活の煩わしさを全て吹き飛ばしてくれるな。そして盛大なシンガロングから始まるのはこの曲「PEAK’D YELLOW」。これはライブが楽しすぎる。

そのまま「世界を終わらせて」「つばさ」へ続いていく。晴天を切り裂いて世界中に届いてしまうんじゃないかと思うほどに響き渡る彼らの音楽。その飾ることのない真っ直ぐさ、シンプルに良い音楽であることが、人の心を虜にするんだろうなと思ったり。ライブも後半戦。五月に似合う選曲「春のテーマ」、そして「アストロビスタ」を。アストロビスタ1番好きだったかもな。さらに流れるように「To Bring BACK MEMORIES 」「Tough to be a Hugh」へ。セトリを終えるも、あと3分あると言うことで爆速で「ファイト!!」 「 エース 」「To Bring BACK MEMORIES」をやったのも最高すぎたな。最後カメラマンさんをステージに引っ張り上げて、「客席を撮ってくれ!」といっていたのも彼らしくて和んだ。曲中にギター関さんはドラムに寝そべるし、須藤さんときたま全然ベース弾いてなくてウケた。これがライブだぁ!!(?)太陽のように温かな素敵なバンドを観られて良かった。楽しかった!

16:30 My Hair is Bad(SUNSET STAGE)

フェス前半戦も終え、腹ごしらえを済ませる。ゆったりと音楽を聴く。最高ですね。ステーキ丼めちゃうまだったので又食べたい。お酒解禁されていたのも最高だったね~~~~!たまらん!サウシー途中まではゆったり観ていたのですが、友人の本命バンド、マイヘアということで急いで待機。結構急いだのに、もうかなり人が集まっていて、これがかのMy Hair is Badかと恐れおののいたよね。前列抽選は指定席だったから余裕を持って観られたと思うんだけど、柵前当たりはもうコロナ前状態の人人人。わ~これだ~ライブだ~と懐かしくなりました。”My Hair is Bad、はじめます”。1曲目は「アフターアワー」から。駆け抜ける衝動と会場で上昇する熱気。夕暮れで赤に染まるフロアをその疾走感で一気に彼らの色に染める。鳥肌が立った。続くのは「グッバイ・マイマリー」。サビの開放感が好きなんだよな。滲むギターと骨太なベース、ドラムその全てのバランスが良かった。続くのは「ドラマみたいだ」。茜色の夕焼けで空が傾いて飛行機雲が流れるその一瞬は本当に美しくて、全て彼らのためにあるんだと思った。「告白」。イントロが流れる瞬間小さく歓声が上がる。たくさんの拳が空に向かって力強く上げられる。多分きっと繊細で、でもどこか力強い歌に少し泣いた。初見でライブを観て泣くのなんて本当に久しぶりな気がする。続く「クリサンセマム」。本当に一瞬だったけど聴けると思ってなかったから嬉しい。予想外のセトリはそのまま続き「ディアウェンディ」を。友人曰く、”普通フェスでやらないよ”とのこと。今日のセトリいかれてるな?最高。そして「真赤」へ。高校時代から聴いていた曲だけど、5年越しくらいに初めて生で聴くことができた喜び。”ホンモノ”は強い。MCでは何度も”来てくれて有難う”との言葉。”いやなことはしなくてもいい、やりたいこともしなくてもいい、何もしなくてもいい”と全てを肯定するような言葉に救われる。そして最新アルバム『angels』から「歓声をさがして」。

”僕の曲は僕が歌うことにするから”。それをこのステージでかき鳴らす様に何度も鳥肌が立った。これだ、と思った。凄く自分自身を、自分の思いを、好きを抱きしめてあげたくなるようなそんな気持ちにさせてくれた。”人生で1番大事なのは睡眠です、今日ライブを楽しんで疲れ切ってぐっすり眠れるように”。唐突にそう話す椎木さん。序盤でもフロアを気遣っていたり、私がイメージしていた人物像より凄く優しくまるく見えた。ラストは「いつか結婚しても」で締めた。高校時代に友人から借りたマイヘアのアルバム『mother’s』に入っていて聴いていたのを思い出した。まさかフェスの現場で聴けるなんて。夕暮れとマイヘア、最高でした。観て良かった。

 19:00 THE ORAL CIGARETTES(SKY STAGE)

マイヘア後はフォトスポットで致死量の写真を撮り、おいしくるになぞらえてメロンパンアイスを食べる至福。美味しい!又食べる!マカえんをなんとなく遠くで見つめながら、オーラルへ向かう。そういえば、昼間にフードエリアでご飯を食べていた時に黒いバンが通ったんだけど、あとからTwitter観たらオーラルメンバーが乗っていたらしい。残念ながらBKWを背負ってはいないし、音響スタッフあたりだろうと友人と調子に乗って阿呆みたいに手を振っていたの恥ずかしくなってきたな。すみませんでした。はい。それは置いておいて、たしかリハは無かったかな。日も沈み、暗闇の中を照らす紫のレーザーとともに登場するオーラル。ド肝、抜かれましたね。ヤマタクとアキラさん、サングラスしてません?あれこんなんだったけ。完璧に輩度増してるじゃないですかぁ!久しぶりに観たからか、今日の出演バンドが割と穏やかだからか1度目を疑いましたし、気合いの入れ方に胸が高鳴りましたね。出演アーティストとは毛色が違うこと、自分達を客観視してそれを武器にしていく様がシンプルに格好良い。”一本打って!”この口上から始まるライブ。オーラルの色に会場が染まっていくことが分かる。そして1曲目から「mist...」。好きじゃんこんなの。ライブキッズ蔓延る高校時代の感覚に一瞬引き戻された感じが確実にありました。でもやっぱり、その色気はどう考えても増していて、夜とJAMの会場を掌握して君臨していました。続けて「Mr.ファントム」のイントロで私は大盛り上がり。ごめん盛り上がりすぎて会場の様子とかあまり記憶にない。音楽に身を任せて体を揺らしまくる、頭を振りまくる。というよりも体の方が覚えているので、勝手に動くんですよねもはや。今も聴きながら文章を書いていますが、体めちゃくちゃ揺れながらタイピングしています。家で書いてて良かった。カフェとかにいたら絶対に近づきたくない。MCで”今日のバンドで異質やと思うんですけど、俺達は踊らせるバンドなんで”(ここかなり曖昧で思い出せないんだけどどう考えてもしびれたから残しておきたい。全然違ったらごめんなさい。)という感じで煽っていたのが完璧に良かった。性癖に刺さる。続くのはラップ調で新天地を魅せた「ENEMY」「Naked」。バックモニターには特別な映像も映し出される。フロアは手を挙げ、飛びまくる。波打つ様に会場が揺れる。これだけの人数をステージの4人が創り出す音楽で動かしているのかと思うと感極まる。”大きな会場でやりたかった”と述べていたのは「hallelujah」。クラップの音が一際大きく響き渡る。安らかで穏やかな曲に揺られ、今日一日を少し振り返ったりした。本当に良い一日だったなと。そして重く響くタムの音で始まるのは「BLACK MEMORY」。先ほどの穏やかさとは一転、再びフロアが湧き上がる。続く「カンタンナコト」では、特別ゲストのSKY-HIが登場。最初遠目で見えなかったから、本当に誰かと思ったわね。「お前らの代わりに俺が歌ってやるよ!」。そう言い放って歌い上げる器量は格好良いという言葉で収まらないほど。

大盛り上がりの会場を背にSKY-HIが去ったあとは、畳みかけるように「狂乱 Hey Kids!!」を。これでもかというほどに会場の熱は上がる。絶え間なく飛び跳ねる観客、誰も彼も関係なくその音と汗に塗れながら頭を振り乱す、全力の演奏に応えるように突き上げる拳、その様子は私がずっと虜になっていて取り戻したいと願っていた本来のライブの姿そのものだった。ライブはアーティストと観客との対話だと思う。どちらかが失われてもそれは成り立たない。コロナ禍で両者ともにその辛さ苦しさを目の当たりにした。それでも音楽を鳴らし続け、それでもライブハウスに通い、立ち向かい乗り越えた今がここにあった。娯楽と言う言葉で片付けてしまえばそれまでだが、それだけではない音楽に支えられてきた私達の全てがそこにあった。そしてライブも終盤。「Red Criminal」で会場を圧倒し、ラストはこの曲「LOVE」で締めた。”一人で笑うことは出来ない”。そう歌いながら、ステージから見つめた客席はどんな風に映っていたのだろうか。会場中がこの日最大のクラップと笑顔に包まれ、アンコールはなしでライブは終演を迎えた。”俺達は弱いから音楽をやっていて、みんなの力が必要なんです。これからもロックシーンに力を貸してください!”これからのロックシーンという未来を口にして、大トリを背負い務め上げた彼ら。支え合いの中で日本の音楽シーン、ロックシーンが豊かな未来あるものになればいいと強く願う。野外フェス最高だった~~~~~~~~~!幸せな1日でした!関わっている全ての人に感謝!






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