一次選考を突破するプロットの作り方!小説講座で学んだ5つのコツ
こんにちは。40代で小説家デビューを目指す「菅野稀(かんのまれ)」と申します。
今回は、公募でのデビューを目指す方、特にエンタメ系でのデビューを目指す方に向けて、一次選考を通過するためのプロット作りについてご紹介します。
このような方は、ぜひ最後までお読みいただきたいです。
私は2022年から創作活動をはじめ、
2作品目で「第15回角川春樹小説賞」の一次選考に突破しました。
2023年の「第16回角川春樹小説賞」では二次選考に通過。最終選考に進みました。
投稿歴が浅くても結果を出せているのは、小説講座で学んだプロット作りのおかげだと思っています。
加えて、私なりに対策をたてながら作品作りをしています。
角川春樹小説賞にはプロ作家も応募してくるため、新人の私が勝ち残るためには「神頼み」では不可能だから。
自分がどんな感じでプロットづくりをしているのかメモにまとめてみたら、「それなりに対策してんじゃん」と気がついたので、noteで言語化してみようと思いたちました。
note創作大賞に応募される方もぜひ、もう一度プロット作りから見直してみてはいかがでしょうか。
今回紹介する5つのコツは、執筆の途中からでも十分に役立ちますので、ぜひご活用ください。
コツ①プロットはA4一枚でまとめてみる
プロットを作成するとき、エクセル(スプレッドシート)などで構成を考えている方が多いかもしれません。
私もエクセルで細かい舞台設定やキャラクターの動きなどを書いてみたことがあるのですが、あまりうまくいきませんでした。
私の受講していた小説講座では、最初にプロットを提出します。
ワードでA4サイズ、40字×40字の設定で、1ページに収まるように提出していました。(指定があるわけではない)
タイトル
テーマ
時代設定
主要キャラクター
おおまかな話の流れ
ここまでのプロットでOKが出たら、執筆に入ります。
(一発でOKが出たことは一度もない笑)
プロット段階で決めることはとても少ないです。
それでも最後まで書ききることができました。
小説講座を受講せずに書いた作品で、プロットを細かく作り込んだものは、かえって書ききれませんでした。
不思議です。
私の場合は、A4一枚に収まる情報量で書き始めたほうがうまくいくようです。
ポイントは、プロットの書き込み量ではなくて、
テーマがしっかりしているか
設定が新しいか
キャラクターが魅力的か
この3点が重要になります。
ここがビシッと言語化できていれば、小説世界を崩壊させずに、最後まで書ききることができるでしょう。
コツ②主人公は主人公らしく
主人公は、ちゃんと主人公らしく設定したほうが書きやすいです。
エンターテイメントの本質は「主人公の成長」にあります。
魅力的な主人公が、困難にぶつかりながらも克服して成長していく。これが基本なので、主人公に魅力がない作品は面白くないです。
地味な性格、無口、引きこもり、コミュ障などの設定を主人公に持ってくると、めちゃくちゃ難易度が高くなってしまいます。
こういうキャラクターはサブに持ってきて、主人公にはちゃんと物語をひっぱっていってもらう。
そのためには、明るくて優しくて、多少のことでは落ち込まないような性格のほうが書きやすいです。
主人公が魅力的であれば、ぶっちゃけ、プロットなんてなくても物語が動き出します。
さらに呼応するようにしてサブキャラも魅力的になっていくので、主人公のキャラが立ったらもう勝利したようなもんです。
最初のプロット段階で主人公の設計をきちんとしておきましょう。
コツ③ヤマ場を設ける
プロット段階で、どこにヤマ場がくるのかを「ある程度」考えておきます。
「ある程度」にしておくのは、あまり細かく設定していても、キャラクターが動き出すと変わってしまうから。
テンポよく物語を進めていくためには、冒頭・中間・ラストにヤマ場を設ける必要があります。
絶対にはずせないのは冒頭シーンです。
冒頭シーンはめちゃくちゃ重要で、読者を一気に物語世界に引き込むインパクトが求められます。
冒頭の一枚(40字×40字)で、ぐっと読者をひきつける作品でなければ、一次選考は通過しません。
私がこれまでに投稿した作品のうち、一次選考突破できなかったものは、冒頭一枚のインパクトが足りませんでした。
読み進めなければ世界観がわからず、だれが主人公かもわからない。そんな冒頭だと予選突破は無理です。
これは、Web小説だともっと厳しくて、1〜2行目で気に入られなければ速攻離脱されます。悲しい……
冒頭さえインパクトのある書き出しにできたら、あとは「起承転結」で構成していけば大丈夫です。
単調なプロットでは読者の関心を維持できないので、起伏のある展開を心がけましょう。
コツ④説得力のある世界観を創る
物語の舞台となる世界観を説得力のあるものにするには、時代考証を徹底的に行う必要があります。
歴史小説なら、その時代の風俗や言葉遣いを資料で確認し、執筆に入る前に準備しておきましょう。
ファンタジーのほうが世界観の作り込みは大変だと思います。
リアリティのある世界観は、読者を物語に没入させる効果がありますが、細部が荒いとそちらが気になってしまい、ストーリーにひきこまれません。
時代もののほうが、その点はラクですね。
たとえば江戸時代なら、読者は勝手に頭の中で江戸時代を想像してくれるからです。
でも、架空の国を舞台にすると、読者は白紙の状態で世界観をイメージしなければなりません。
架空の国で暮らす人々がどのように生活しているのか、政治はどうなのか、決めることが山ほどあります。
創り込みができていないと、安っぽいハリボテでつくった舞台を見ているような気分になるため、一次選考は突破できないでしょう。
コツ⑤プロットどおりにいかないもの
ここまでのコツをすべてぶち壊すようですが、いざ書き始めると、プロットどおりにはいかないものです。
でもそれは、キャラクターが自分の意志で動き出した証拠です。
柔軟に修正を加えながら、物語を進めていきましょう。
プロットは、あくまでも物語の指針に過ぎません。
最初はA4一枚でプロットをまとめておき、執筆に入ったらエクセルやマインドマップツールなどで物語を整理しながら進めるとスムーズです。
最後に、あらすじ(梗概)を書くときにも役立ちますよ。
一次選考を突破するためのプロットについてお伝えしました。
実は2024年に入ってから、創作にちょっと行き詰まっていたため、自分の整理用にプロット作りについて言語化してみました。
プロット作りには正解はありません。今回ご紹介した方法がすべてではないので、ご自身にあった方法を取り入れてください。
私ももっと小説創作について学んでいきます!
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