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片道二時間、ブランド観察

横浜にある工場での研修が始まっており、世田谷から片道二時間かけて通勤している。控えめに言って毎日が日帰り旅行である。
今日も8時20分に家を出て外で軽く食事をして帰ってきたら23時で、この記事を書いている。
自分的には異常な生活である。

とはいえ、良いこともある。
湘南新宿ラインの渋谷から横浜までの快速の飛ばし具合が気持ちいい。
新幹線とは違い、レールのつなぎ目で程よく「ガタンゴトン」と揺れるのでスピードが出てるのがよく分かる素晴らしい区間である。そういうことにネットで調べず自分の感覚で気づいた時に嬉しい気持ちになる。

二時間の道中では女性のありとあらゆるバッグを目撃する。靴や服装ではブランドは分からないのでどうしてもバッグに目が行ってしまう。
自分が知らないブランドもたくさんあると思うが、最も多いのはコーチ。
アネロは最盛期よりも少し減った。ルイヴィトンはバッグより財布が多い。あとはグッチ、フルラ、マイケルコース、アネロ。ノースフェイスはリュックだけでなくトートバッグも最近増えてマリメッコはかなり減った。ディオールの50万円くらいするバッグを持っている人も目撃したが、果たして本物なのだろうか。

男性のバッグというのはそもそも、レパートリーが少ない。
リュックはまだしもバッグ、しかもビジネスではなくカジュアルなバッグを持っている人はほとんどいない。トートのレザー版みたいなのが男性のバッグに相当すると思うが、形は女性ものほどバリエーションがなく、コーチやヴィトンみたいな分かりやすいロゴもないので、ブランドが不明である。

その代わり靴を見ると、それはもう膨大な数のナイキのエアフォース1とアディダスのスタンスミスを見かける。エアフォース1の隣にスタンスミスがいる、なんてことはざらにある。トヨタのプリウスが連続で信号待ちしているようなレベルで見かける。そうか、男性は靴でブランドをアピールというか、楽しんでいるのかと納得した。
ドクターマーチンは最盛期よりも減ったと思う。
人と被るのを避けて、みなそれぞれの道を歩み始めたのかもしれない。

そういう点でニューエラの帽子はとことん流行ったのに、未だにというか長く流行り続けているように思う。自分もニューエラの帽子ばかり被っているが、電車で人と被っても別に気にしない。
ヴィトンの財布みたいにファッションの核の部分としてではなく、あくまでアクセント的な存在としてのニューエラなので被ってもアイデンティティを犯された感じはしない。

どんなブランドのアイテムを見ても思うのは、身の丈に合っていないものを纏うと不自然になる。ということである。
全身を通してハイブランドのものなんて1個か、2個もあれば十分な気がする。靴だけいいやつとか、ジャケットとズボンのセットアップはいいやつだけどインナーはユニクロとか、そういう実は価格に差があるけど着てる人が中心になってまとまってるのが一番おしゃれな気がする。

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