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執筆日記71 秋の深まり

もう完全に秋の風に変わった。
風が絹みたいに滑らかで甘い匂いがする。

あんまり風ばかり浴びていると、ノスタルジック人間になって眉毛がハの字に向きが変わってしまいそうである。そうはさせるか。と思って風浴びタイムを終了させる。

秋の何がいいかというと、「過ごしやすい」に尽きる。
数年前に工事現場で働いていた時、夏は当然汗だくで、日焼けもすごかったが、秋になった途端に外で仕事をしてもほとんど汗をかかず、火照ってもすぐに風が体を冷ましてくれた。工事現場時代に三回秋の到来を体験したけれど、毎回印象的だった。画期的な仕事のやりやすさだった。

それは今の小説においても同じで、過ごしやすい気候が頭の中をすっきりさせてくれる。
夏は暑くて明るい気持ちになるが、暑さからインスピレーションのようなものは感じることはあまりない。秋はその逆で、秋そのものがインスピレーションの宝庫だと思う。風の匂い、雲の形、空の高さ、紅葉する木々、音色豊かな虫、月の大きさ。すごい。書きたいことが自分の内側にも外側にもある。素晴らしい。

第一部を計画通り(キラじゃないよ)9月中に終えることができたので、今は本文を書いていない。10月になったらまた再開します。

小説を書きまくってます。応援してくれると嬉しいです。