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官民連携まちづくりDAY2022[登壇者紹介①]日下田 伸さん((一社)前橋デザインコミッション 企画局長兼事務局長)

こんにちは!官民連携まちづくりDAY 2022事務局です。

2022年2月14日(月)に国土交通省と全国エリアマネジメントネットワークが開催する当イベントの、トークセッション登壇者と、まちづくりの取組を全4回に渡ってご紹介します。

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参加申込はコチラ

第一弾は、一般社団法人前橋デザインコミッション 企画局長兼事務局長の日下田 伸さんです!早速、お取組からご紹介いたします。

(一社)前橋デザインコミッション(MDC)の設立経緯

群馬県前橋市で、 民間主体によるまちづくり指針「前橋市アーバンデザイン」の推進母体として2019年11月1日、民間会費により発足しました。前橋市が官民連携によって策定した前橋ビジョン「めぶく。」の機会創出や支援などを行っています。日下田さんは県外者ながら、事務/企画局長として実質的には立ち上げから取組に参画しており、現在も取組の中心となってご活躍されています。

当法人は、群馬県前橋市を拠点とし、民間の強みを活かしたまちづくりを推進することで、新しい価値を創造し、にぎわいと魅力あふれる中心市街地並びに「デザイン都市まえばし」を実現することを目的とする。

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MDCの取組と目的(同社HPより)

MDCの主な取組

MDCは「前橋市アーバンデザイン」の推進母体として都市再生推進法人の指定を受けており、都市利便増進協定やウォーカブル事業、国内初のまちづくりSIB事業等を組合せたハード・ソフト連動の街路整備やレンガ文化の復活、各種ワークショップ等の開催など様々な取組を行っています。

2020年には前橋市とMDCの「前橋市アーバンデザインの策定とその後の民間主体のまちづくり」が第2回先進的まちづくり大賞の最高賞である、国土交通大臣賞を受賞するなど、取組成果は全国的にも高い注目を集めています。

中心市街地の目指すべき将来像について、市民の思いを市民中心に議論し、まちづくりのビジョンの作成と共有、民間主体のまちづくりを推進するための指針(アーバンデザイン)を市の既定の計画に位置付けなおす手法や、それらを比較的短期間で達成した点は先進性や独自性が高い。また、民間が主体的に関わる小規模なアクションを展開していく組織や、構成企業の利益の一部をまちづくりに寄付していく団体の存在等、取組の端緒ではあるものの今後の展開が期待されることが高く評価されました。

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前橋市アーバンデザインの選定理由(同社note記事より)

「馬場川通りアーバンデザインプロジェクト」や「前橋レンガ・プロジェクト」など、実践的なまちづくり事業に取り組んでいます。子どもを中心とした参加型企画イベントなどを展開しています。

ユニークな企画や住民参画を促す取組、官民連携による資金調達活動などを展開しており、様々メディアからも取り上げられています。

「馬場川通りアーバンデザインプロジェクト」とは、市街地中心部にある馬場川通り遊歩道公園(約200m)において、民間資金により公共空間をリニューアルするプロジェクトです。市内の企業・企業家有志による民間団体「太陽の会」からの3億円の寄付金を基に、MDCが幹事となり改修工事を進め、完成後に前橋市に寄贈するというスキーム。

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馬場川パーク(社会実験)の様子(同社note記事より)

「前橋レンガ・プロジェクト」では、市中心市街地を流れる広瀬川河畔の歩道整備に際し、官民連携で取組を推進しています。敷設するレンガへ、1個3,000円を寄付した方の名前を刻印する取組など、住民理解や連携を深めながら、取組を進めています。

前橋市中心市街地の広瀬川河畔では、前橋市アーバンデザインのデザインモチーフであるレンガを用いた歩道整備をしています。今回、官民連携の取り組みとして、レンガの街並みや産業育成、文化創造にチャレンジした「前橋レンガ・プロジェクト」をスタート。その第1章として、文学館周辺にお名前を刻んだレンガを敷設します。

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「前橋レンガプロジェクト」レンガ施工体験の様子(同社note記事より)

登壇者のご紹介

(一社)前橋デザインコミッション

企画局長兼事務局長 日下田 伸さん

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東京生まれながら中学時代に一家で屋久島に移住したことで、環境と地域社会に関心を抱き筑波大学で農学を学ぶ。清水建設、星野リゾート等での経験を活かし事業再生を手掛けてきた。東日本震災を機に、住まいを都内から父の出身地である栃木に移して、宇都宮に自宅をおきつつ、全国の社会問題に高い関心を持っている。事務/企画局長として実質始動からMDCに従事し、21年先進的まちづくり大賞国土交通大臣受賞。筑波大学卒、日本大学修士修了(開発経済学)、宇都宮大学博士課程(工学)在籍。

まちづくりQ&A

日下田さんがまちづくりの取組を行う際のポイントなどをいくつかご回答いただきました。

Q.まちの自慢を教えてください!

A.幕末に民間で前橋城を再建するなど官民連携の長い歴史があることです。

Q.まちづくりの取組を進める際、重視している事柄はありますか?

A.まちづくりはたくさんのチャレンジの集合体によるものであり、MDCがまちづくりを行う訳ではありません。MDCはチャレンジャーを生み出すこととその支援が役割だと考えています。

Q.地域ビジョンを策定するうえでのご苦労やエピソードを教えてください。

A. MDCは「ビジョン策定」はしておらず、前橋(全市)地域ビジョン「めぶく。」に連なる中心市街地のまちづくり指針「前橋市アーバンデザイン」を推進する役割を担っています

Q.コロナ前後で感じる、都市空間や人々の居場所の変化や、地域の状況について教えてください。

A.コロナ禍に入っていた2020年5月からヨソモノとして前橋に関わっていますので、コロナ以前の前橋を知りませんが、一般的な飲食店やイベントへの影響を除けば「そんなに変わらないよ」という市民の声を聞きます。「シャッター街」と言われながら長年無くならいまちの強さが、コロナ禍への耐性(resilience)をすでに備えていたのだと思います。アーバンデザイン自体が新様式的要素を先取りしていたものであり、「コロナ前後」のような短期トレンドに捕らわれない長期的まちづくりの姿勢が大切だと考えています。

Q.最後に、本イベントへの意気込みや期待していることなどをお聞かせください。

A.まちづくりビギナーとしてたくさん学びたいと思います。

日下田さん、ありがとうございました!イベント当日のお話も、ぜひお楽しみに。

次回は、来週に別の登壇者の方のご紹介を予定しています。ぜひチェックしてくださいね。

参加申込方法

当イベントは、事前申し込み制です。

お手数ですが、2022年2月9日(水)までにお申込をお願いします!

お申込先

https://forms.office.com/r/73yTNqGxtH

【官民連携まちづくりDAY2022】参加申込フォーム_QR コード

ご質問も募集中!

セッション①(地域ビジョンのつくり方)、セッション②(ニューノーマル時代に求められる空間と機能)に関して、それぞれご質問を受け付けています!

皆さまの抱える疑問を全国で取組推進をしている登壇者の皆さんと一緒に考えてみませんか?

参加申込をお済ませの上、2022年1月31日(月)までにお寄せください!

質問受付先

https://forms.office.com/r/aQemLBPcbT

【官民連携まちづくりDAY2022】質問受付フォーム_QR コード

※必ず、参加申込を済ませてからご入力ください。

本noteアカウントでは、今後もイベントに関する情報を発信いたします。

皆さまのイベントへのお申込とご質問、お待ちしております。


お問合せ先
官民連携まちづくりDAY 2022 事務局
有限責任監査法人トーマツ
メール:kanmin-machi@tohmatsu.co.jp
担当:西村・大庭・原田