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感情は、まちまち

 長い女子校生活を経て大学生になり約2年たった今ようやく気づいた。世の男女は"思わせぶり"に悩まされていることに。
 思わせぶりとは、好意がないにも関わらず好意があると見せかけるような言動・行動をすることであり、私の周りでも実際に思わせぶりをしている人やされている人を見かける。そして悩んでいる人の話を聞くことも度々あり、世間の若者の悩み事の上位に食い込むであろう思わせぶりにとても興味をもった。
 そもそも人はなぜ思わせぶりをしてしまうのだろう。考えられるのは2つ、意図的である場合と意図的でない場合だ。前者はいわゆるクズと言われてしまう生態をもち、恋愛ネタの中でも鉄板だ。意図的であるということはつまり、思わせぶりをしている自覚はもちながら相手がどんな反応をするのか楽しむだけの目的で行なっているということである。そこに付き合いたいなどの願望はなく、相手を弄ぶことに快楽を抱いている可能性がある。これは世間でもモテる人しかなせない技であり、私を含めしようと思っても出来ない人間の方が多数だが餌食されてしまう可能性はなくはない。ん?こいつ面白いぞなんて思われてしまったあかつきには、何も進展のない思わせぶり攻撃を続けられて挙げ句の果てには、つまんなくなった!ぽーいなんて結末が待っている。絶対に気をつけよう。そしていよいよ大問題の後者。意図的ではない思わせぶり。これは自分にとっては何気ない言動や行動を相手が好意だと受け取り、恋愛関係に持ち込まれてしまうというなんとも厄介な思わせぶりだ。後者にいたっては悪者がいない。気遣いや優しさが生んだ悲劇である。思わせぶりをした側にとっては日常的な行動、しかしされた側にとっては非日常的な行動であった。ただそれだけである。よくよく考えるとこんな状況がうまれるのは当たり前だ。だって生きてきた環境が違う。その人の何が当たり前で何が当たり前でないのか、大事に想う相手であればあるほど時間をかけて見極めなければならない。物事の1面を自分側から見て決めつけるのではなく、多くの視点から物事を見つめてからその人の感情を決定する必要がある。
 何よりも簡単な方法は、相手に思わせぶりだと思った言動・行動の真意を直接聞くことであるが、そんなことできるほど強靭なメンタルをもった人間はそうそういない。ましてやまだ半人前の大学生らが真っ正面から"その行動に至った真意を教えてください"なんて言えるはずない。というか言わなくてよい。曖昧なままの方が楽しいこともこの世界には存在するから。だから私たちに必要な力は、好きになった相手をいかに多方面から見つめられるかであると考える。恋愛というのはのめり込めばのめり込むほど視野が狭くなりがちなため、とにかく色々な人の意見を聞きつつ意中の相手の観察を続け言動と行動のスタンダードとスペシャルを見極めることが思わせぶりで悩まない1つの方法であると思う。恋愛のスタート位置にも立っていない私の遠くからのえらそうとも思える意見を、読んでくれてありがとうございました。
私も悩んでみたいものだな、、、
                はなり


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